2018年11月11日7:00
国際カードブランド「UnionPay(銀聯)」のグローバル展開を手掛ける銀聯国際(本社:上海)は、20代~40代の男女104名を対象にインターネットによる「訪日観光客の決済手段」に関する調査を実施した。
まず、日本滞在中によく使う決済方法について聞いたところ、一番多かったのはカード決済の77.9%、 次いでQRコード決済の52.9%と、中国でよく使われる決済手段が現金の45.2%を上回る結果となった。また、決済方法選択時に重視するポイントは1位が「使えるシーン(店舗)が多いこと」で38.4%、 2位が「セキュリティー上安心できること」で32.3%と、全体の7割を超える結果となった。
さらに、キャッシュレス化が進む中、20代~40代の訪日中国人男女に聞いたところ、81.7%が現金しか使えないという経験をしていることがわかったという。
日本滞在中と中国、それぞれの1週間のうちの現金利用頻度について聞いたところ、日本滞在中は49%の人が毎日なにかしら現金を利用するという結果になった。また1~2日使わない人は34.6%、1週間一度も現金を使わない人は2%とほとんどの人が現金を使う機会があるということが分かった。一方で、中国で生活する際は毎日現金を使う人は7.7%に減少。1~2日使わない人が29.8%と最も多い回答となりつつも、1週間のうち1日も現金を使わない人が26%という結果となった。中国では4分の1の人が現金が無くても生活ができるほどキャッシュレス決済が浸透していることが分かった。
日本滞在中の決済について、金額ごとの使い分けについて聞いたところ、1,000円までの小額決済は現金利用が79.8%と大半を占めている。対し、5,001円以上の決済からはカード決済が最も高くなり、5,001円~1万円では63.5%、1万1円~5万円は71.2%、5万円以上は79.8%と金額が上がるごとにパーセンテージも増加している。