2018年12月7日8:30
後払い決済サービスを展開するネットプロテクションズは、2018年10月30日に同社初のカンファレンスイベント「THINK ABOUT CONFERENCE【貨幣の束縛】」を開催した。
開会挨拶では、ネットプロテクションズ 代表取締役社長(CEO)の柴田紳氏が登壇。柴田氏は、ネットプロテクションズでは「つぎのアタリマエをつくる」をミッションに掲げ、固定観念やこれまでの常識にとらわれない事業や組織づくりに挑戦してきたとした。同社では、2002年より、国内初となる未回収リスク保証型の後払い決済サービス「NP後払い」を開始。また、BtoB分野でも「NP掛け払い」を提供しているように、「フィンテック(FinTech)の草分け」企業であったと振り返る。現在、1,200万のユニークユーザーを超え、3,600万通の請求を行っているように、隠れた社会インフラであるとした。
また、組織作りにおいても、マネージャー職を廃止し、個人やチームがセルフマネジメントを行っていく新しい人事評価制度「Natura(ナチュラ)」を130名規模で開始している。
今回のイベントは、ネットプロテクションズが長年、後払いの世界などで関わってきた「貨幣」の本質に焦点を当て実施。現在の貨幣の常識から考えて予測するよりも、理想の未来を一緒に考える目的として開催したそうだ。
同イベントでは、事業家・思想家の山口揚平氏、NTTドコモ イノベーション統括部 グロース・デザイン担当 担当部長の笹原優子氏、歴史学者・歴史論者 /goscobe代表取締役三石晃生氏、タルマーリー オーナーシェフの渡邉格氏、シンクタンク・ソフィアバンクの藤沢久美氏、慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員・環境情報学部 講師の斉藤賢爾氏、READYFOR 代表取締役CEOの米良はるか氏が登壇した。
なお、当日は満席となる100名が参加。参加者のうち、80%が20~30代、10%が学生だったそうだ。ネットプロテクションズによると、事前にスクリーニングを実施したため、参加意欲、学習欲ともにレベルの高いメンバーが集まったとしている。