2020年2月14日8:00
一般社団法人全国スーパーマーケット協会は、2020年2月12日~14日まで、第54回スーパーマーケット・トレードショー2020を開催している。
東芝テックは、利用者がスマートフォンにより自身で会計が可能なセルフレジシステム「ピピットスマホ」のデモを実施した。利用者は顔認証により入店。商品を手に取り、ショッピングカートのQRコードリーダーで商品のバーコードを読み取る。ショッピングカートでは、利用者や商品に関連した情報、お得情報、チラシ情報なども参照可能だ。利用者はレジで決済方法を選択し、スマートフォン画面をカートのスキャナにかざすと、アプリ上で決済を利用可能だ。支払い金額は登録したクレジットカードから引き落とされる。決済後、購入商品の情報はスマートフォンで確認できる。
また、東芝テックでは、NTTグループのAI技術corevoの1つである「アングルフリー物体検索技術」を活用した、画像認識型無人レジシステムのデモを実施した。コンビニエンスストア等では、各種センサー、カメラ(画像認識AI)で商品を自動認識することで、迅速な決済を可能とする。
パナソニックは、鍵付きボックス、および画像認識や重量センサーで買い物ができる「スマートショーケース」を展示した。鍵付きボックスは、タッチパネルモニターで商品を選択して、QR/バーコード決済で商品を購入できる。画像認識・重量センサータイプは、商品の個体認識で購買や在庫情報を把握可能だ。
スマートショーケースは、アリペイジャパン、関西エアポートとともに、1月24日~30日まで、中国人観光客向けに、関西国際空港第1ターミナルビルの国際線ゲートエリア内で、モバイル決済「Alipay」を利用した物販の実証実験を行っている。
富士電機は、昼間は入店や商品購入に結び付けるデジタルサイネージとして広告、夜間は自動販売機として利用可能な2WAYショーケースを展示した。
サンデン・リテールシステムは、キヤノンITソリューションズとマイクロマーケット(無人店舗)のデモを行った。利用者の認証には、複数認識が可能なカラーバーコードである「カメレオンコード」を採用。商品棚や自動販売機では画像認識で商品を識別する。
寺岡精工は、クラウド型マルチ決済サービス「Payoss」を紹介。Payossは、POSおよびマルチ決済端末の提供から、決済データ処理業務までを一括して対応する「ワンストップ・ペイメントサービス」となり、スーパーマーケットなどで導入が進んでいる。電子マネーやQRコード、接触ICカードに加え、国際ブランドのタッチ決済にも対応する。
フクシマガリレイは、欠品検知、人物一マッピング、人流分析のAIカメラ、電子荷札、ショッピングカートによるリテールAIショーケースを紹介した。リテールAIショーケースは、トライアルホールディングスと共同開発し、フクシマガリレイ本社の「MILABストア」で実際に体験できる。