2020年5月28日11:35
現代アートのグローバルプラットフォーム「TRiCERA.NET」を運営するTRiCERAは、このほどShinwa Wise Holdingsと包括的業務提携を締結したと発表した。
現在の日本では、大多数のアーティストは海外に作品を販売する手段が限られており、生計を立てることが困難だという。TRiCERAは翻訳・決済機能・配送システムを完備したグローバルプラットフォーム「TRiCERA.NET」の運営・提供を通じ、アーティストへ事業機会を提供するとともに、自国を超えた活動をサポートする体制を整えているという。
また、Shinwa Wise Holdingsは、国内大手オークションハウスであるShinwa Auctionの運営を通じ、富裕層に向けたマーケティング施策やアートディーリングのノウハウを蓄積してきている。さらに、二次流通を中心とした事業によってアート市場の経済的担保の役割を担っているそうだ。
今回の包括的業務提携では、両社のアセットを活用し「TRiCERA.NET」をベースとした、国の境界線を越えて日本と世界を結ぶ一貫体制のアートサービスの構築を目指す。アート業界でO2Oを実現しアートコミュニティを形成する企画やプロモーションの実施、マーケティングやコンテンツの品質を強化することで、アーティストが世界の市場に展開し、かつマネタイズしていくために必要なサポート体制を強固なものにしていく。
また、一次流通から二次流通に乗るまでの新たな流通チャネルをネット上のプラットフォームで創出することで、これまでにないネット上でのプロモーションにより評価を確立していく新たなキャリアをアーティストに提供していくそうだ。