2020年7月30日17:56
丸井グループは、このほど、リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」事業を展開するツクルバへ出資を行い、資本業務提携契約を締結した。
同提携による協業の第1弾として、同社グループのリソースとツクルバのリノベーションノウハウを活用したリノベーション賃貸マンションブランドの共同開発を行う。同社グループは、首都圏に約8,000室の賃貸管理物件を有する不動産賃貸事業を展開しており、「首都圏×値ごろ×おしゃれ」な物件を求める声を多くもらっているという。ツクルバの持つノウハウを活用して中古物件をリノベーションすることで、利用者のニーズに合致した、デザイン性の高い物件の提供が可能となる。こうした物件をリノベーション賃貸マンションブランドとして同社グループが展開することで、両社の事業拡大を目指す。
今後も、ツクルバの持つ独自のリノベーションデータや企画力など「住」領域のノウハウと、同社グループの720万人におよぶカード会員の顧客基盤や家賃保証事業、不動産賃貸事業などを掛け合わせることで、本業へのシナジーが見込める事業を創出していきたいとしている。
なお、丸井グループは今後、「小売」「フィンテック」に「共創投資」を加えた三位一体のビジネスモデルによってシナジーを追求することで、個々の事業の総和を超えた価値の創出を目指している。
同社グループはこれまで、小売事業をはじめとして「衣」「食」の領域を中心に事業を展開してきたが、同提携をきっかけに、利用者との長い付き合いによってLTV(ライフタイムバリュー)の向上が見込める「住」領域の取り組みを強化していく。
「住」領域においては、エポスカードの家賃保証事業が取扱高3,300億円を超える規模まで拡大しており、民法改正を背景に今後も成長が見込まれる。家計シェア最大化戦略によるLTV向上を目指す同社グループにとって、家賃保証事業・不動産賃貸事業・少額短期保険事業などの「住」領域は、エポスカードの継続的な利用につながる重要な取り組みだとしている。
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ペイメントナビ編集部
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