2010年12月13日8:10
「EC決済、EC活用の最新トレンド」~ネットマイル(1)
PayPal社と連携してポイントを使った小口決済サービスを提供
決済手段としてマイルが利用でき、不足分をPayPalで支払い可能
インターネット上の共通ポイントプログラムを運営するネットマイルは11月24日、ペイパルジャパンと連携し、インターネット上でサイト運営を行う企業に対し、共通ポイント「ネットマイル」を使った小口決済サービスの提供を開始した。同サービスは、企業が運営するサイトでネットマイル会員IDを用いた決済が可能となる。導入サイトは、新たな決済手段として共通ポイント「ネットマイル」が利用できる。また、決済時に保有マイルが決済金額に対して不足している場合には、購入者は決済画面上に表示されたキャンペーンに参加することで、その場で新たにマイルを獲得し、獲得したマイルを即時に決済代金に充当することができるほか、世界に2億3,000万の利用者を有する、「PayPal(ペイパル)」を通じて各種クレジットカードなどで購入代金不足額を支払うこともできる。
ソーシャルゲーム市場の急成長
“ポイント+リワード+PayPal”の新サービス
「ネットマイル」はインターネット上の共通ポイントサービス。ネットマイルのサイト内でキャンペーンへの参加、ショッピング、アンケート回答などでポイントが貯まる。ポイントは銀行の通帳と同様にネット上の「マイル通帳」からいつでも管理・確認が可能だ。貯まったポイントは、例えば5,000mileが2,500円分の電子マネーに交換ができるなど、航空マイレージや現金、各種商品と約200種類の特典商品から好きなものと交換ができる。
「弊社がインターネット上でサイト運営を行う企業に対し、小口決済サービスを開始する背景には、課金単位が少額なソーシャルゲーム市場の急成長があります。日本における少額課金について、携帯電話はキャリア課金が主流ですが、PCではクレジットカードの決済コストが高いこともあり、少額課金手段がまだ確立されていません。これに対して米国では、ソーシャルゲーム課金はリワード広告とPayPalの組み合わせで行うのが主流となっています」(ネットマイル)
リワード広告はユーザーが、ゲームアプリ内に表示された広告に参加することで、アプリ内で利用できる仮想通貨などを得られる成果報酬型の広告である。ネットマイルでは少額のマイル(ポイント)を保有するユーザーを大勢抱えているほか、マイルを獲得できる広告も多数提供している。その強みを活かし、“ポイント+リワード+PayPal”という、まったく新しい小口決済サービスを開始した。
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