2010年12月17日8:00
フェリカネットワークスが「かざすフォルダ」の提供を開始(上)
携帯ブラウザからモバイルFeliCa ICチップへのアクセスを実現
コンテンツプロバイダーが簡単にアプリを開発できる「かざすフォルダ」の提供を開始
フェリカネットワークスでは携帯ブラウザからモバイルFeliCa ICチップ(以下、「FeliCaチップ」)にアクセスするための専用アプリ「おサイフケータイ Webプラグイン」と同アプリによって生成される領域を利用した「かざすフォルダ」サービスの提供を開始した。両サービスの狙いについてフェリカネットワークスに話を聞いた。
ブラウザ経由のためおサイフケータイから
FeliCaチップへの連携がスムーズに
「おサイフケータイ Webプラグイン」は携帯ブラウザからのFeliCaチップアクセスを実現するサービスである。従来、利用者はICアプリからFeliCaチップ内のメモリ領域にアクセスを行っていたが、同アプリを利用することでブラウザ経由でのアクセスを可能にしている。すでにNTTドコモ向けは7月5日、au向けは8月5日からサービスを開始しており、11月15日にはソフトバンクモバイルも対応を行った。
「ケータイブラウザからおサイフケータイの中のFeliCaチップ内のメモリ領域にアクセスできる点が最大の特徴です。各携帯電話会社のおサイフケータイ対応Android携帯電話に加え、NTTドコモがこの冬に発売するおサイフケータイ対応機種にもおサイフケータイ Webプラグインがプリインストールされています」(フェリカネットワークス 企画部 プラットフォーム企画課 マネジャー 隠岐淳一氏)
利用者は送られたメールのURLをクリックすると企業のWebサイト画面が立ち上がり、画面上の「会員ID取得」をクリックするとおサイフケータイ Webプラグインが起動し、FeliCaチップ内のメモリ領域の値を取得する。その後、取得した値が企業のWebサイト画面に表示されるという。
「従来はユーザが手作業でアプリを立ち上げて番号確認を行う作業が必要でしたが、おサイフケータイ Webプラグインを利用すると、携帯ブラウザとFeliCaチップ内のメモリ領域の値をスムーズに連携させることができます。すでにおサイフケータイ対応Android携帯電話では全日本空輸(ANA)様、ビックカメラ様、ヨドバシカメラ様などはAndroidのブラウザベースで会員登録が行えるサイトとなっています」(隠岐氏)