2011年5月25日17:21
リックテレコムと日本イージェイケイは、2011年5月25日~27日まで、東京ビッグサイト 西3・4ホールでワイヤレス&モバイル通信業界最大級の展示会「ワイヤレスジャパン2011」を開催している。会場ではICカードやNFC(Near Field Communication)に関連した製品の展示やソリューションのデモも行われている。
次世代販促ソリューションの「POCKETTA(ポケッタ)」を提供するIIJグループのトリニティ(旧タイヘイコンピュータ)は、同社が開発中であるAndroidタブレットタイプの「次世代POCKETTA」を展示した。同社では今後、スマートフォンやKIOSK端末などでもポイントやスタンプなどの販促サービスを実施できるようにするという。
また、ソニーもIIJのブースで「Tegra2開発プラットフォーム&NFC/FeliCaリーダー・ライター」を参考出品した。
トッパンフォームズでは、NFC技術を活用した製品やソリューションの提案を行った。NFCリーダを活用した「アルコール検知システム」では、NFCリーダによる運転免許証の認証を行い、アルコール検知器に息を吹き込み、記録簿確認を行う。免許の携帯や酒気を帯びていないことがわかるため、2011年5月1日からのアルコール検知器法的義務化に対応できるという。また、クラウド型システムのため、初期費用25万円、50人の利用で月額6,000円のローコストで導入できるという。
同社では、東日本大震災の際に南三陸町でも実際に利用された現地医療の効率化をICカードで実現するシステムも展示した。これは健康管理用のICカードをかざして血圧測定を行うだけで、血圧のデータをサーバに転送する仕組みである。
NTTドコモのブースは、ペダルと共同開発した「汎用型サイクルシェアリングシステム」のデモを実施。手持ちのFeliCaカードやMifareカードをそのまま会員カードとして利用でき、すでに横浜市が同システムを使った有料のサイクルシェアリングシステムを2011年4月から2014年3月まで実施中だ。
コムワースはオランダ Collis社の「ICカードテストソリューション」を展示した。USIM/SIMカードと携帯電話端末間の通信をモニタリングし、バグやエラーを解析できるという。また、携帯電話端末側をシュミレートし、USIM/SIMカードの挙動をテストする。