2013年6月10日9:30
リックテレコムと日本イージェイケイは、2013年5月29日~5月31日の3日間、東京ビッグサイトにおいて、18回目となるワイヤレス&モバイル通信業界最大級の展示会「ワイヤレスジャパン2013」を開催した。
韓国のUi2は、NFC等に対応したアプリ開発、複数のアプリを管理するウォレットの提供を行っている。同社では、KTから発売されたNFC搭載スマートフォンにプリインストールされたアプリと、NFCタグコンテンツ管理サーバ連動、交通カード「Cashbee」連動機能を開発した実績がある。
同社では、今後NFCが普及するためには、従来のおサイフケータイの代表的なアプリケーションである決済に加え、それ以外のサービスの裾野を広げていくことが重要であると考える。ワイヤレスジャパン2013では、円谷プロダクションと提携して開発した「ウルトラ・ワレット(仮称)」の試作品展示を行った。ウルトラ・ワレットは、NFC対応スマートフォン向けの「ワレットアプリ」となり、大手企業が提供するクレジットカード、交通乗車券などのモバイルNFCアプリを格納すると同時に、商店街の店舗が発行するようなスマートフォン用クーポンアプリも格納可能だ。Ui2はこうしたクーポン発行を実現できる店舗向けサービスを併せて提供するという。
また、韓国で発売されている世界初のNFCスマートフォンを活用した幼児ブロック玩具およびAndroidアプリ「NFC toy block“DOMA”」を紹介。同アプリは、「NFC」、「NFC+センサー」、「センサーとカメラ」、「NFC+センサー+カメラ」の4種類のゲームが楽しめる。NFCを活用したゲームでは、色や形について出題された問題にNFCタグを搭載した「青・赤・黄色」の3つのドマの上にスマートフォンを置いて解答することで、ゲームを楽しむことが可能だ。また、NFCとセンサーを活用したゲームでは、鯛焼きづくりなどを楽しくむことできる。
コムワースでは、FIME社が提供するNFC・スマートカード関連の試験装置を紹介した。FIME社の「GLOBAL TEE」は、GlobalPlatformが定めるTEE仕様に対する準拠試験を提供している。また、「EVAL 2008 test Suite」では、カードリーダの「EMV」、「Entry Point」、「MasterCard PayPass」および「Expresspay」仕様に対する準拠を支援している。
福西電機は、ソニーが開発したNFC/FeliCaを応用して電気機器認証を行う「認証型コンセント」の電子マネー対応版を展示。例えば、飲食店などにおいて、電子マネーカードをリーダにかざすことにより、コンセントの利用が可能になる。また、会員証やポイントカードとの連携も可能となっている。
スポットライトは、店舗に行くだけで、ポイントを貯めることができる無料iPhone/Androidアプリ「スマポ」を紹介。スマポは、音波を利用したO2Oアプリであり、全国72ブランド約400店舗で展開されている。スマポとカード会社が実施した加盟店舗での実証実験では「スマポ」で来店した顧客は通常の利用者と比べて客単価が3倍、ゴールドカードの保有率も5割にのぼる店舗も出ているという。