2011年9月16日16:57
凸版印刷は、金融機関が店頭でICキャッシュカードを発行し、顧客にその場で渡すことができるICキャッシュカード店頭即時発行サービス「TOPPAN ACIS-BS」を販売しているが、ふくおかフィナンシャルグループ(福岡銀行、熊本ファミリー銀行、親和銀行)が2011年10月から取り扱いを開始する「キャッシュカード・ダイレクトバンキングカード店頭即時発行」で活用されると発表した。
キャッシュカード・ダイレクトバンキングカード店頭即時発行は、顧客が店頭でキャッシュカードやダイレクトバンキングカードなどを申し込むと、営業店に設置した小型のカード発行機から即時発行し、その場でカードを渡す仕組みである。
対象は個人のユーザーで、利用条件は口座名義人本人が来店し、本人確認が行える顔写真付の本人確認資料(運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード等)の提示により、本人確認が行えることが条件となる。
対象カードは、磁気キャッシュカード(2券種:一般、キャラクター)、生体認証ICキャッシュカード(2券種:一般、キャラクター)、ダイレクトバンキングカード、カードローンカード(再発行のみ)の6種類。
ユーザーは、カードを即日受け取ることができ、 カード発行と同時に生体情報を登録することで来店の手間を省くことができる。また、カードの破損や磁気不良の場合でも即日交換が可能だ。
TOPPAN ACIS-BSは、金融機関のニーズにマッチした高機能カード発行機「CP600MH」を利用しており、12券種のカード装填を標準仕様とし、多くのバリエーションのカード発行に対応している。また、床設置面積を従来品の1/3に最小化(本体部サイズ幅216mm×奥行き630mm)した。さらに、インターネットバンキングカードの発行にも対応しており、カードに印字された乱数表を、本人以外の目から隠蔽するための目隠しシールを自動的に貼付する機能を装備しているという。同社では、ICデータ生成をはじめとした各種ASPサービスを提供しており、従来の郵送発行で利用するICキャッシュカードがそのまま利用可能などの特徴がある。
凸版印刷は、上記のサービスを本年度中にふくおかフィナンシャルグループの福岡県、長崎県、熊本県全店舗に提供する予定となっている。