2012年2月20日19:00
凸版印刷は、金融機関が店頭でICキャッシュカードを発行し、顧客にその場で渡すことができるICキャッシュカード店頭即時発行サービス「TOPPAN ACIS-BS」を販売しているが、三井住友銀行の「キャッシュカード店頭即時再発行」サービスに採用されたと発表した。三井住友銀行では、2012年2月20日から東西3店舗で取り扱いを開始するが、「キャッシュカード店頭即時再発行」は、メガバンクでの初めてのサービスとなる。
三井住友銀行では、喪失や破損などに伴うキャッシュカードの再発行手続きの場合、郵送を原則としていたことから、利用者の手許にキャッシュカードが到着するまでに、1週間から10日程度の時間がかかっていたという。また、利用者が生体認証ICキャッシュカードの再発行を申込みの場合、利用できるまでに手の指の静脈パターンの情報(生体認証情報)の登録が必要になるため、再度、店舗に来店する必要があった。
三井住友銀行では、利用者の利便性向上を目指し、店頭でキャッシュカードを即時発行できる凸版印刷のTOPPAN ACIS-BSを採用。キャッシュカード店頭即時再発行サービスを開始することで、利用者からのキャッシュカードの再発行の依頼に対し、店舗で即時にキャッシュカードを発行することを可能とした。
TOPPAN ACIS-BSは、12券種のカード装填を標準仕様とし、多くのバリエーションのカード発行に対応している。また、金融機関のホストから送られるキャッシュカードの発行情報を元に、凸版印刷ACISデータセンターでカード発行情報を生成するサービスをASPで提供する。さらに、専用の操作PCによる発行指示は、再発行するカードの券面イメージを表示するなど、店舗担当者にとって操作性が分かりやすく、使いやすいユーザインタフェースで提供するという。加えて、システム・ファシリティを常に二重化し、万一の障害時も業務継続が可能なシステム構成となっている。
凸版印刷は、TOPPAN ACIS-BSの導入サポート、発行機/ASPサービス、保守サービスなどの機能を拡充し、全国の金融機関に広く販売していく予定だ。