2011年12月9日10:00
カシオ計算機は、2012年2月に携帯電話回線のデータ通信(HSDPA)に対応したW-CDMAモジュールと、ISO/IEC15693のRFIDタグや非接触ICカードに対応したNFCリーダライタを搭載したプリンタ一体型ハンディターミナル「IT-9000-W05J/G05J」を発売すると発表した。
IT-9000-W05J/G05Jは、電気・ガス・水道などの巡回検針をはじめ、訪問先が多岐に渡る保守メンテナンス業など、オフィスから離れた現場での業務に利用できる。業務に必要なデータをW-CDMA回線を介して参照でき、プリンタで検針票や点検票などを発行可能だ。また、NFCリーダライタで読み取ったRFIDタグなどの情報や、GPSによる位置情報も現場から送信でき、要員配置の最適化などによる顧客サービスの向上にも役立つという。
万一の盗難や紛失時には、管理部門からW-CDMA回線を介してハンディターミナル内のデータを消去できる。また、NFCリーダライタは、非接触ICカードによるログイン認証にも利用でき、より高い安全性が必要な用途のためにSAM(Secure Access Module)スロットも搭載した。
タッチパネル付の3.7型VGA画面には、Blanview液晶を採用。本体は落下強度1.5mを実現するとともにIP54準拠の防塵・防滴性能を備えており、さまざまな場所での使用に適応するという。