2012年8月9日12:59
パーソナルメディアは、会議やイベントの受付、オフィスの出退勤時などにICカードをタッチすることにより、出席記録やタイムレコーダーの機能を実現できるPCベースの組込みソフトウェア「eタッチレコーダー」を開発し、2012年8月31日から発売を開始すると発表した。
eタッチレコーダーは、Suica、PASMO、楽天Edyなど、利用者が手持ちの交通系、流通系ICカードやおサイフケータイをタッチすることにより、出席、出勤、退勤などを電子的に記録するシステムである。オフィスや派遣先、出張先、店舗、作業現場などにおいて社員やアルバイトの出退勤時刻を記録するタイムレコーダーとして活用できるほか、クラブやサークルの例会、会議や委員会の会合などにおける出席者の記録にも利用できる。さらに、タッチの際に任意のメモ情報を入力したり、その集計結果を画面で確認することが可能だ。
eタッチレコーダーはPC上で動くソフトウェアだが、インストール作業やネットワークの設定作業などは不要で、すぐに使用ができるという。また、ICカード登録などの事前設定をしなくても運用を開始でき、初回のICカードタッチ時に画面にしたがって入力操作をするだけで、名前などの登録が可能となっている。
eタッチレコーダーに記録された出席や出退勤のデータは、データ転送用のUSBメモリを経由して、集計用のパソコンに転送して利用できる。転送されるデータはCSV形式のファイルになっており、Excelなどの表計算ソフトや給与計算ソフトに入力可能だ。また、記録データは暗号化されており、不正な読み出しや改ざんを防ぐという。
同製品のソフトウェアは、TRON系のリアルタイム制御用OS「T-Kernel 2.0」の利用により、Windowsを不要としており、高速起動、安定動作、ウイルス対策やOSの保守が不要といったメリットがある。また、メモリが少なくCPU性能の低い旧型のパソコンでも動作するため、オフィス内で余剰となったパソコンを再利用することも可能だ。
同製品のラインナップには、「eタッチレコーダー・スタンダード」(税込標準価格5万2,500円)のほか、カスタマイズ機能を強化した「eタッチレコーダー・スーパー」(税込標準価格8万4,000円)があり、パーソナルメディアのWebショップからご購入できる。