2012年10月24日9:00
博報堂DYメディアパートナーズは、ゲーミフィケーションを応用した販促支援を実現する、スマートフォンユーザーを対象とした企業向けO2O(Online to Offline)サービス「じぶんクエスト」の提供を開始したと発表した。
近年、ゲームの手法をゲーム以外のビジネスに応用する「ゲーミフィケーション」の手法が注目を集めている。一般にゲーミフィケーションを応用する販促サービスは個別企業ごとに一から専用プログラムを開発するのが主流だったが、「じぶんクエスト」では、共通の基本プログラムに基づいて複数の企業に対してサービス提供を行うことで、従来以上に低コストでスピーディーなサービス導入が可能になるという。
スマートフォンユーザーは、専用Webサイト上で提供される「クエスト」と呼ばれるゲームに参加し、観光地巡り、店舗巡り、スタンプラリー、スポーツ観戦回数競争などのゲームを楽しむことができる。また、参加者は事前に自分のソーシャルメディアのアカウントを登録することで、「クエスト」の過程や結果をソーシャルメディアでつながる知人に伝えることも可能だ。
サービスを提供する顧客企業としては、製造業、小売業、旅行会社、イベント会社などを想定している。顧客企業は、「クエスト」内で参加者に向けた様々な課題を設定し、販促や集客、商品理解を促進することができる。スマートフォンの全地球測位システム(GPS)を用いた「チェックイン機能」で参加者の位置情報を記録したり、動画やクイズを配信したり、配信する情報を時間帯別に制御可能だ。さらに、サイトのアクセス数(PV)、訪問者数(UU)を、参加者の性別・年齢・居住地・時間などさまざまな単位で分析できるため、提供中の「クエスト」の課題を早期に発見し、迅速に改善することができるという。
なお、同サービスの開発は、博報堂DYメディアパートナーズが企画を行い、つながる科学研究所がWebサイトのデザインを担当、ハムステッドがプログラムを開発した。