2016年12月12日20:22
ローソンとパナソニックは、経済産業省の支援を得て次世代型コンビニエンスストアの実験店舗「ローソンパナソニック前店」(大阪府守口市)において、2016年12月12日より業界初となる完全自動セルフレジ機「レジロボ」の実証実験を開始すると発表した。2017年2月にはRFID(電子タグ)を導入した実証実験を行う予定だ。
ローソンは、複雑化する店舗業務の効率化を目指す生産性革命を進めているという。今回導入する「レジロボ」は、顧客自身でバーコードをスキャンした商品を専用の「スマートバスケット」に入れ、バスケットごと専用レジに設置するだけで自動的に精算と袋詰めをするシステムとなる。店員がレジで商品のスキャン登録や袋詰めをする必要がないため、店舗オペレーションの省力化につながるそうだ。今後は、バーコードの代わりに、通信情報のやり取りができる、商品スキャンの必要のない電子タグのRFIDを取り付け、顧客利便性向上と生産性向上を図る方針だ。
パナソニックは、製造業で培った工場での生産性向上のノウハウやメカトロニクス技術およびセンシング技術を活用し、顧客の精算とレジ作業の時間の短縮、および顧客が使いやすいセルフレジ機を目指し「レジロボ」を開発した。
2013年よりローソンとパナソニックは、両社で協業する「BLUE PROJECT」を立ち上げ、健康、環境、ICTをテーマに活動してきた。ローソンは、パナソニックの技術を活用した温暖化ガスの排出抑制および省エネルギーに効果があるノンフロン(CO2冷媒)冷蔵・冷凍システムを約1,600店舗(2016年10月末現在)に積極的に導入するなど、複数の分野で協業しているそうだ。