auじぶん銀行の行名変更から1年間の成果は? スマホデビットの新展開も検討へ

2021年2月10日8:10

auじぶん銀行は、2021年2月9日、「『auじぶん銀行』行名変更1周年記者発表会」を開催した。同発表会では、代表取締役社長の臼井朋貴氏が登壇。行名変更後1年の歩みを振り返った。また、ゲストでJOYさん、倉科カナさんが登場し、トークセッションを行った。

中央がau じぶん 銀行 代表取締役社長の臼井朋貴氏、左がJOYさん、右が倉科カナさん

住宅ローンの実行額が順調に拡大

auじぶん銀行は、「じぶん銀行」として2008年6月にKDDIと三菱UFJ銀行の共同出資により設立。設立時より手のひらの銀行をコンセプトに、スマホで何でも完結できるサービスを追求してきた。2019年4月にはauフィナンシャルホールディングスの子会社となり、2020年2月にauじぶん銀行に行名変更した。

auと共通ポイント「Ponta」の基盤を合わせるとKDDIグループとして、1億人超の利用者がおり、各社のサービスを提供することで、エンゲージメントを高める「スマートマネー構想」を掲げている。auフィナンシャルグループの金融・決済取扱高の2020年度の目標は6.8兆円となっているが、「上期ですでに4兆円を突破しておりまして、8兆円が見えています」と臼井氏は語る。2020年12月のauじぶん銀行の口座数は420万、預金残高は1.8兆円、住宅ローン累計実行額は1.1兆円を突破している。たとえば預金残高は、連結後2年で約7,600億円伸びたそうだ。

住宅ローンの実行額も順調に拡大しており、2020年度は実行額が前年対比約170%増の5,652億円に到達する予定だ。臼井氏は、同行が選ばれる理由として、安心した保障があるとした。「がん50%保証団信」では、がんと診断されただけで住宅ローンの残高が2分の1、また全疾病で入院が継続180日以上となった場合、住宅ローンの残高は0円となる。2020年8月からは、すべてのけが・病気で入院が連続して31日以上になった場合、また、以降、入院が継続して30日に達するごとに、毎月の住宅ローン返済額が支払われるようになった。

「一般的に他行は有償やオプションが多いですが、私どもはすべて無償です」(臼井氏)。金利も従来よりも最低水準で提供しているが、じぶんでんき優遇割で年0.03%引き下げ、また、3月からはauモバイル優遇割として2回線契約で年0.07%引き下げとなり、住宅ローン適用金利から年0.1%の引き下げとなる。au金利優遇割適用時の変動金利が0.31%、10年の固定金利で0.425%となり、例えば、金利年0.41%の金融機関と比較して、借入金額3,000万円で、借入期間35年の場合、住宅ローンの総返済額が約55.4万円削減されるとした。

住宅ローンのPRとして、動画「auじぶん銀行 住宅ローン 連続10秒ドラマ『運命の借換』」をYouTubeで配信しているが、累計再生回数がまもなく1,000万回を突破するという。

資産形成の取り組み

資産形成にも力を入れる。日本は金融資産合計に占める現金・預金の割合が、米国13.7%、ユーロエリアの34.9%と比べ、54.2%と高くなっている。また、日本では運用リターンによる金融資産の伸び幅が米国や英国に比べ小さい。auじぶん銀行では、分散・長期投資を利用者に勧めている。国内外の株式・債券に100万円を分散投資した場合、5年後のリターンは72~173万円となったが、20年後には185万円~321万円となった。長い期間運用すると、より利益を上げる可能性が高くなるとした。

auアセットマネジメントがシステムと投資信託をポイント運用の裏付け商品として提供し、KDDIが運営するサービス 「au PAY ポイント運用」では、サービスの連動対象の投資信託である「auスマート・プライム(高成長)」が、 同サービスのリリース日である2019年4月9日来の基準価額の騰落率24.27%と好調だ。臼井氏自身、Pontaポイント18,193ポイントを運用したが、23,145ポイントまでアップした。そのため、まずはポイントで試して、慣れた時点で投資信託で運用してもらいたいとした。

auじぶん銀行では、スマートフォンアプリ上でauカブコム証券の投資信託がシームレスに購入できるサービスを3月にリリース予定だ。auカブコム証券とは、双方の資産掲載をサポートする「auマネーコネクト優遇プログラム」を展開している。同プログラムでは、円普通預金金利が通常の100倍(0.001%→0.1%)になる。また、2月・3月の期間限定でauマネーコネクト優遇プログラム特典で手にできる現金5,000円が1万円となるキャンペーンを実施している。

外貨預金のサポートとして、AIが外貨を予測する「AI外貨予測」、AIが予測して外貨を買い付ける「AI外貨自動積立」、株価の動きを予測する「AIマーケット予測」を提供している。さらに、同行のチーフエコノミストが資産運用のウェブセミナーを月に1度開催。外貨預金の金利は米ドルの場合、3月6日まで1カ月ものが年7%(税引き後5.57%)、為替手数料は、全通貨いつでも無料だ。また、4月27日まで、米ドルの払い戻し為替手数料を通常の25銭から4銭へと引き下げている。

SDGsにも取り組む

SDGsの取り組みでは「未来を創る」をテーマに、「子どもたちの未来を創る~青少年の育成~」、「豊かな未来を創る~金融機関としての責任~」、「持続可能な未来を創る~企業としての責任~」の3つを定めた。2019年には、子ども虐待のない社会の実現を目指す市民運動である「オレンジリボン運動」へ賛同し、さまざまな取り組みを行っている。

子供向けの金融教育としては、金融学習コンテンツ「auじぶん銀行劇場 金融昔ばなし」を公開。「金融昔ばなし」は、子ども向け金融教育を目的に、子どもたちに馴染みのある昔ばなしに、金融の要素を盛り込んで作成したオリジナルストーリーだ。また、出張教育を実施している(コロナ禍ではオンライン)。

さらに、子供に加え、アスリートのセカンドキャリア問題に対し、臼井氏が投資の指南をする「教えて!臼井社長」等を実施している。

そのほか、コールセンターに寄せられた利用者の意見を行員全員で共有し、サービス改善を図っているそうだ。そうした成果もあり、カードローン専用のコールセンター「ローンセンター」では、HDI-Japan(運営会社:シンクサービス)が主催する2020年度の「HDI格付け ベンチマーク(依頼格付け調査)」において、銀行業界の「問合せ窓口」部門で2019年度に引き続き、2年連続最高ランクの三つ星を獲得している。

JOYさん、倉科カナさんによるトークセッション実施

今後は口座開設と同時にデビットが利用可能に?

なお、記者発表会での説明はなかったが、auじぶん銀行では、じぶん銀行アプリから発行できるカードレスのJCBデビット「じぶん銀行スマホデビット」を2019年4月から提供している。特徴として、じぶん銀行スマートフォンアプリから最短30秒で申し込みができ、口座残高を上限として利用代金が即時で引落とされる。2020年12月2日には会員数10万人を突破している。

5月下旬からは、ふくおかフィナンシャルグループのみんなの銀行が、口座開設と同時にカードレス決済が可能になる 「みんなの銀行デビットカード」を提供する予定だが、同行でも口座利用者にデビットを総付けするサービスを、「(開発の都合はあるが)検討しています」と、臼井氏は質疑応答で語った。

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