2021年3月31日18:49
大津市、京阪ホールディングスと京阪バス、日本ユニシスは、大津市内および比叡山においてMaaS(Mobility as a Service)実証実験を2020年10月16日~12月6日まで実施したが、その結果について発表した。
MaaSアプリ「ことことなび」のダウンロード数は2,063件、デジタル乗車券の販売枚数が1,095枚となった。全体としては新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものの、大津市内・比叡山一帯を周遊できるデジタル乗車券「ことこと 比叡山周遊」については紅葉スポットや比叡山延暦寺のイベント情報とのアプリ内連携を強化した結果、利用枚数が昨年に比べ200件程度増加した。また、交通機関・施設の混雑情報をリアルタイム配信した結果、出町柳駅等主要駅を確認したユーザーが多く、交通機関の混雑状況に関心が見られたそうだ。
さらに、住民向けに実施した、健康増進アプリ「BIWA-TEKU」と連携させたデジタルスタンプラリー“健康”ウォーク&ライドキャンペーンの参加者数は257人となった。
「ことことなび」では、NFC/QRコードを活用した企画乗車券かんたん表示機能(無料)を提供していたが、乗車利便性についての課題と可能性を確認できたという。同機能の利用履歴や、GPS・クーポン利用・スタンプラリー等の利用履歴を組み合わせて分析することで、将来的に時間帯別・路線別・エリア別等の新たなキャンペーンの検討に活用できると考えている。
なお、同実証実験は、経済産業省・国土交通省による新しいモビリティサービスの社会実装を通じた移動課題の解決及び地域活性化に挑戦する地域や企業を応援するプロジェクト「スマートモビリティチャレンジ」の支援事業として選定されている。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト