2021年6月10日8:30
YOLO JAPANは、福岡銀行とKipp Financial Technologies(Kipp社)と提携し、在留外国人向けに後払いチャージ機能付きプリペイドカード「YOLO Card」の提供を開始した。同カードの強みについて説明してもらった。
記事のポイント!
①300万人の在留外国人のキャッシュレスの課題を解決へ
②バーチャルカードとリアルカードを発行
③システム開発/カード発行は Kipp社、後払いチャージ機能は福岡銀行が提供
④ニーズは一定程度存在すると見込む
⑤認知向上に向けた告知は?
⑥6言語対応で多くの在留外国人の利用を目指す
在留外国人が簡単に国際ブランドカードを発行・利用可能に
約300万人の決済に関する不便を解消へ
YOLO JAPANでは、26カ国17万人の在留外国人が登録している日本最大級のメディアを運営している。同社では、日本に住む外国人が直面する課題の1つである、クレジットカードやキャッシュレス化に関する課題解決を図るべく新サービスを提供することとなった。「日本国内には約300万人の在留外国人が生活しており、その数は国内生産性人口の減少を補う形で今後も増加していくことが予想されます。一方で、在留外国人の方々は、言語の壁や在留資格・期間の問題などから十分な金融サービスを受けることができず、不便な生活を送っているケースが多く見られます。そのような在留外国人の方々の不便を解消し、日本での生活をより充実したものにするため、我々は本サービスの提供を開始しました」とYOLO JAPANでは説明する。
YOLO Cardは、クレジットカードにある審査、デビットカードのような口座確認が不要なため、在留外国人が簡単に発行・利用できる特徴がある。「日本全国の Visa 加盟店であればどこでもお買い物ができ、プリペイドカードの申込み時に複雑な審査が不要なため、日本に住む外国人の方にとって利便性が高いサービスになると考えています」(YOLO JAPAN)。「後払いチャージ機能」を利用することで、手元に資金がなくてもチャージができ、すぐに買い物がだ。また、ファミリーマートやローソンなどのマルチメディア端末からチャージも行える(手数料は月1回無料、2回目以降は1回150円)。
YOLO Cardの申し込みには、YOLO JAPANの在留外国人向け情報メディアでの会員登録とその時に発行される申込番号が必要となる。即時発行のバーチャルカードは発行手数料無料、リアルカードは発行手数料300円(税込)となり、申し込みから1~2週間で発行される。18才以上(20才未満は親権者同意許諾要)が申し込め、カードの有効期限は5年となる。残高の上限は10万円、1回のチャージ上限額3万円、月間のチャージ上限額は12万円となる。有効期限内のチャージ累計上限額は100万円となり、上限に到達した場合は無料でカードは再発行される。
システム開発・カード発行はKipp社
後払いチャージは福岡銀行がサービス提供
また、システム開発やカード発行は Kipp社、後払いチャージ機能については福岡銀行がサービスを提供する。後払いチャージのニーズについては、利用者の手元にお金がなくても、アプリでチャージができるので、「急な出費へ備えたい」「給料日までの数日間の生活資金に充てたい」といったニーズに応えられるのではないかと考えているそうだ。
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