2021年7月22日12:00
セイコーソリューションズは、銀行や資金移動事業者をはじめとする金融機関向けに対外接続クラウドサービスを2021年秋以降に提供開始すると発表した。
改正資金決済法の施行などにより、送金サービスの活性化が見込まれる中、各種金融機関においては、他行ATM連携など対外センターと接続する新サービスの検討が増えてくることが予想される。一方で、対外センターとの接続を前提としたサービスをタイムリーに提供したい企業にとっては、勘定系などのシステム連携や各センターとの調整に期間を要することが大きな課題となっている。
また、新型コロナウイルスによる外出自粛の影響により、より一層クラウドサービスやホスティングサービスへのニーズが高まっており、ニューノーマルに対応したシステム構築も急務だ。
セイコーソリューションズでは、1996年にカード自動決済パッケージ「CAPSシリーズ」を発売して以来、約25年にわたり、200社以上の企業へCAFIS、ANSER、統合ATMセンターなどの対外センターとの接続ゲートウェイを構築してきた。今回、これらの実績とノウハウを基に、ハードウエアを含めてサービス展開することで、対外センターとのゲートウェイ基盤の早期構築を可能にする。ゲートウェイのメンテナンス、保守はセイコーソリューションズが実施。
同サービスにて各対外センターの専用ルーターの預かり、設置なども可能だ。また、災対環境の構築なども可能で、安定したシステム稼働を実現するという。また、対外センターとの調整はセイコーソリューションズにてサポート。勘定系ホスト側の改修を軽減し、早期サービスリリースを実現する。さらに、セキュリティ面においては、利用者専用にシステムを提供するため、安全に運用できるほか、個別のセキュリティ要件に対しても柔軟な対応が可能だとしている。