2021年10月27日15:37
パナソニック システムソリューションズ ジャパン、パナソニック コネクティッドソリューションズ社(以下、パナソニック)、富士急行、ナビタイムジャパンは、「富士山エリア観光DX革新コンソーシアム」を立ち上げ、富士五湖周辺エリア全体の回遊性を向上する観光型MaaS「手ぶら観光サービス」の実証実験を行うと発表した。周遊eチケット「富士五湖 顔認証デジタルパス」で、エリア内に点在する複数の観光施設と交通機関(周遊バス・鉄道)における入場や決済が、顔一つでシームレスに利用できる。なお、「富士五湖 顔認証デジタルパス」は、AIによる来場者予測に基づくダイナミックプライシングで販売する。
対象期間は2021年11月1日~12月31日となり、対象期間中、チケット購入時に指定した日とその翌日の2日間有効だ。販売価格は、大人(中学生以上)が6,300円~1万円、小人(小学生)が4,600円~7,300円となる。
同実証実験は、観光庁が主導する「これまでにない観光コンテンツやエリアマネジメントを創出・実現するデジタル技術の開発事業」の一環で、後援として、富士吉田市、富士河口湖町、鳴沢村、忍野村、山中湖村、一般社団法人富士五湖観光連盟が参画している。
同実証実験では、観光客が一度の旅行でより多くの観光スポットを訪問できるよう、顔認証と周遊eチケットを融合した「手ぶら観光サービス」で、各観光施設と交通手段(周遊バス・鉄道)をシームレスにつなぐという。顔認証を活用することで紙のチケットやスマートフォンの提示が不要になるため、エリア全体のスムーズな移動による回遊性向上と、非接触で安心・安全な観光の両立を実現させるそうだ。また、同実証実験で蓄積されたデータ(入場ログ等)を活用し、対象施設への利益配分を実現する新たな地域観光モデルの構築も目指す。
利用可能なサービスは、顔認証マーク顔認証による観光施設の入場(全9カ所)となる。富士急ハイランド(FUJIYAMAタワー含む、アトラクション乗り放題のフリーパス1日券付き、アトラクションも顔認証で乗車可能)、フジヤマミュージアム、ふじやま温泉、富士山パノラマロープウェイ、河口湖遊覧船、富岳風穴、鳴沢氷穴、忍野 しのびの里、山中湖遊覧船となるそうだ(富士急ハイランドのフリーパスは1日のみ有効)。
また、顔認証マーク顔認証による交通機関の乗車(周遊バス・鉄道)として、周遊バスの4路線、富士急行線の鉄道5駅となっている。河口湖駅、富士急ハイランド駅では、最先端の顔認証技術を活用したウォークスルー型の顔認証改札を利用できる。
さらに、対象店舗(4店舗)は、富士急ハイランド内売店「SHOP FUJIYAMA」、富士急ハイランド高速バスターミナル売店、河口湖駅売店「Gateway Fujiyama」、忍野しのびの里売店となる。
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ペイメントナビ編集部
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