観光促進型地域デジタル通貨「ルーラコイン」開始(ルーラ)

2022年2月6日7:00

ルーラは、2022年2月5日から、ブロックチェーンを活用した観光促進型地域デジタル通貨「ルーラコイン」のプロトタイプ版をリリースし、有馬温泉、飯坂温泉、伊豆下田エリアで順次、実証実験を行うと発表した。実証実験には、SAMURAI Securityが企画支援で参画している。

観光促進型地域デジタル通貨「ルーラコイン」(ルーラ)

ルーラコインは、全国の温泉地、観光地で使える観光に特化した地域デジタル通貨となる。全国の温泉地・観光地で横断的に使えるデジタル通貨(1ルーラコイン=1円)とプレミアムポイント(キャンペーン毎に付与されるボーナスポイント)の2つで構成されている。

最大の特徴は、地域の温泉旅館、観光名所、旅行会社と連携したルーラコイン限定商品や限定特典だという。具体的には、特別な宿泊プランやアクティビティ、キャラクターとコラボした物産品や限定グッズのほか、現地でしか入手できないデジタルコンテンツ(ブロックチェーンを活用したNFTコンテンツ)などを順次開発し、提供する。ほかにも地域で利用された決済金額の1%がその観光地に自動的に寄付される仕組みもある。

ルーラコインは、コインの購入及び利用に関するトランザクションの管理にブロックチェーン技術を利用している。ルーラコインでしか購入できないNFTコンテンツの販売などの将来構想を見据えて、各NFTサービスで利用実績の多いPolygon(MATIC)ネットワークを採用している。

プロトタイプ版では、クレジットカードによるチャージに加えて、チャージ専用プリペイドカードを用意する。第一弾コラボとして、地域活性化プロジェクト「温泉むすめ」とタイアップキャンペーンを行う。温泉むすめのキャラクターを書き下ろしたコラボプリペイドカードを各エリアで順次販売していくことで、使うだけでなく、集める楽しみを提供していくそうだ。

ルーラは、ルーラコインを利用できる温泉地、観光地を全国100箇所以上に増やしていきたいとしている。同時に、地域の魅力を体験できる宿泊、アクティビティ、物産品、コンテンツなどのルーラコインでしか購入できない商品やサービスを提供していくことで、地域と人とを繋げ、地域に眠る文化、歴史、観光資産をもっと身近に体験できるデジタル時代に即した新しい旅のスタイルと楽しみを提供していきたいとしている。

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