地域デジタル通貨「ばんだいコイン」展開、町民以外も利用可能に(福島県磐梯町)

2022年6月9日18:30

福島県磐梯町は、2022年7月22日に県内初となる地域デジタル通貨「ばんだいコイン」の運用を開始すると発表した。「ばんだいコイン」は磐梯町内の加盟店舗でのみ利用可能なデジタル通貨だ。1コインを1円相当として利用でき、チャージ金額に対して10%のポイントが付与される。チャージは全国のセブン銀行ATM、磐梯町内に設置されたチャージ機から行える。町民に加え、町外の人も利用可能だ。導入初年度となる2022年は、1億円の「ばんだいコイン」を流通させ、地域経済の活性化を目指す。デザインや名称は住民参加型で決定。2022年度は実証事業としての導入だが、今回の結果を検証しながら、来年度以降の継続的な運用を目指す。また、デジタル通貨やアプリケーションの機能を活用しながら、磐梯町での生活や滞在が、より楽しく豊かになるような新たなサービスを検討するそうだ。

地域デジタル通貨「ばんだいコイン」(福島県磐梯町)

磐梯町は、人口3400人程度の町だがデジタル変革に取り組んでいる。2021年度には、利便性の向上と、行政コストの削減、そして地域経済のさらなる活性化を目的とし、町民向けの地域振興券「磐梯町プレミアムとくとく商品券」のデジタル化に踏み切った。町内には高齢者も多く、企画当初はどこまで町内に浸透するか心配する声もあったが、販売と共に即日完売となり、多くの人が利用したそうだ。アプリ決済に対する町内事業者の経験値が高まったこと、デジタル商品券の利用やスマートフォン教室を経て、町民のデジタルリテラシーが向上したことなどを受け、2022年度は次のステップとして、町民だけではなく町外の方も利用できる地域デジタル通貨「ばんだいコイン」を発行する。

展開の背景として、2021年に発行したデジタル商品券の施策を受けて、町民、事業者からの意見をもらった。それらの課題も解決しながら、町外の人にも利用しやすいシステムとするべく、改めて磐梯町のデジタル通貨に必要な要素を整理し、システムの一新に踏み切った。新たに採用したのは、フィノバレー社のデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」だ。同システムを活用しながら、購入時のチャージ方法や、事業者の経理処理などさまざまな面で利便性が向上する予定だという。

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ペイメントナビ編集部

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