2022年8月24日16:34
日本電気(NEC)は、学校法人海陽学園 海陽中等教育学校(愛知県蒲郡市海陽町)へ、パッケージ化による短納期導入と決済金額に応じた従量課金でコスト最適化を実現した「顔認証決済サービス」を提供する。
同サービスは、生徒・教職員約600名がさまざまな物品を頻繁に購入する構内の売店において、10月より運用を開始する予定だ。同サービスの導入により、手ぶら・非接触での買い物が可能になる。海陽学園以外の国内の教育現場で、生徒や教職員を対象に本格的な商用利用として顔認証決済を導入した例はこれまでにないという。
海陽学園は次世代を担う人材の育成を目指し、トヨタ自動車、JR東海、中部電力をはじめ、80社以上の企業が賛同して2006年に愛知県蒲郡市に設立された中高一貫校だ。同学園は、寮生活を通じて人間力を磨くことを目標に全寮制としており、トラブル回避の観点から生徒には現金を持たせず、学園内での買い物は決済用ICカードを持たせて運用していた。一方で、独自の決済システムを保持しているため運用維持にかかる負担が大きいことに加え、生徒が決済用ICカードを紛失してしまうなどの課題があり、これらの対策の一環として2021年に顔認証決済に対応した自動販売機を設置した。今回、手ぶらで買い物ができるシーンを広げることで利便性のさらなる向上を図るとともに、「次代のリーダーを育成する」という学園方針のもとより多くの生徒に「顔認証」という最新技術に触れることで創造力を醸成してもらいたいとの想いから、NECの「顔認証決済サービス」を採用し、売店での導入が決まったという。
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