2022年9月5日17:55
ジェーシービー (JCB)は、事業者スマホアプリのUX強化を支援する「デジタルバリュープラットフォーム」の提供を2023年春より順次開始すると発表した。JCBは、消費者向けにも自社モバイルウォレットサービスを2023年内に提供を開始する予定であり、自社サービス機能やUXの向上の取り組みを事業者にフィードバックすることで、持続的な相互成長を目指すという。
具体的に、「デジタルバリュープラットフォーム」は、バリュー残高管理や加減算機能等を基礎とした金融ウォレットサービスのプラットフォームとして、JCBが有するブランド決済サービスと送金・出金といった為替機能などを一元的に提供できるサービスだという。
非対面のJCBカード決済、対面の非接触決済(QUICPay、JCBのタッチ決済)、コード決済のSmart Codeを同一のスマホアプリにて提供する。これにより、実店舗での対面決済とEC通販等の非対面決済をシームレスに利用でき、事業者のスマホアプリのUX向上につなげるという。
また、資金移動業、前払式支払手段、ポイント等、アカウントごとに複数の口座を保有できる機能を提供する。バリュー残高としては連結管理しながら、取引に関する制御を区別することで、商品性の多様化や法規制の遵守、リスクコントロールを実現するそうだ。
さらに、銀行口座、クレジット、ATM等の入出金チャネルをはじめとして、ユーザー同士での送金・割り勘サービス等を提供する。多様なチャネルを同一プラットフォーム上でネットワーク化することで、流動性の高いバリュー商品の提供が可能だとしている。今後は、「給与デジタルマネー払い(ペイロールカード)」に関する法制度が整備された場合、給与チャージ機能の具備も検討していく。
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