2022年9月16日9:00
ベスカでは、欧州屈指の決済事業者であるワールドライン(Worldline)の決済処理サービスを提供している。ワールドラインは、グローバルでの決済処理の実績、規模、技術を活用して日本で決済処理を提供し、ベスカは決済ゲートウェイで日本での加盟店サービスに向けた技術的な支援を行う。ベスカがワールドラインと連携した経緯について、代表取締役 吉田誠氏に説明してもらった。
記事のポイント!
①ベスカは主要な国際ブランド取引対応の決済ゲートウェイ提供
②POS連携による接続が中心に
③月間のトランザクション数も2,000万件を突破
④ワールドラインはグローバル成長戦略の一環として日本に参入
⑤お互いの利害関係が一致
⑥ベスカとの連携で初期の投資を最小化し、参入障壁を低く
⑦欧州の実績とノウハウを活かす
⑧決済に関連した付加価値サービスの提供
⑨事業者にあったネットワークを選択可能に
⑩非対面向けの決済ソリューションも提供
⑪対面と非対面を連携へ
⑫ユーザーの使い勝手を便利にするサービスを提供へ
POS接続で決済処理が増加
複数のセンターに接続
ベスカは、決済ゲートウェイや決済端末といった決済ソリューション、プリペイドやポイントなどのマーケティング支援を行う企業だ。同社では、主要な国際ブランド取引に対応した決済ゲートウェイを提供しているが、「弊社の特徴は、POS連携による接続がほとんどとなり、店舗での利用頻度が高いです」と吉田氏は話す。プロセッシング開始から約6年と比較的新しいが、すでに6万台以上と接続しており、業種に偏りがないため、コロナ禍においても全体のボリュームは堅調だという。
例えば、コロナ禍で飲食店の取り扱いが落ちた部分は、スーパーマーケット、ホームセンター、ドラッグストアなどでカバーしている。月間のトランザクション数も2,000万件を超えている。また、決済ゲートウェイも複数の決済ネットワークに接続しており、事業者は自社に合ったネットワークを選択可能だ。吉田氏は「システムの冗長化、各ネットワークの特徴に合わせた対応により、弊社でできることも増えてきました」と話す。
グローバルの成長戦略の一環で日本展開
ベスカとの連携で参入がスムーズに
ワールドラインでは、グローバル成長戦略の一環として、ベスカと協力して日本で決済サービスを展開することとなった。同社は、欧州屈指の決済事業者であり、世界50カ国以上で2万人の従業員を擁する。グローバルでは決済端末大手のIngenico(インジェニコ)を買収するなど、M&Aにより規模を拡大させている。2021年は、40億ユーロ近い売上を達成した。吉田氏自身、海外の決済事業者と以前からコミュニケーションをとっており、ワールドラインとも協議を進めてきたが、「日本市場に興味をお持ちいただく中で、お互い求めているものが一致しました」と説明する。
日本の決済市場は“特殊な市場”と言われ、ワールドライン自らが1つ1つ対応していくには時間と労力が必要だ。ワールドラインが欧州向けに作り込んできたプロセッシングの仕組みと、日本で実績のあるベスカの仕組みを組み合わせることで、初期の投資を最小化し、参入障壁を低くすることができたという。
日本参入に向けての強みとは?
カシオがワールドラインと業務提携発表
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