2022年9月21日11:12
東海理化は、レンタカー事業者の無人運営を可能とする無人レンタカーシステムを開発し、プロトタイプ版を提供開始した。今回のプロトタイプ版の提供を通じ、実際にレンタカー事業者や利用者から使用してもらったフィードバックを踏まえ、 2023年1月の正式サービス開始を目指して開発を継続するという。
TOKAI RIKA Digitalkeyを展開する同社は、レンタカー事業者が「物理的な鍵の受け渡しのために、車の返却が終わる夜遅くまで店舗に人を配置しなければならない」「アプリを導入して利用者のサービス向上と店舗運営の業務効率化/省人化を実現したいが、スマホアプリの構築が自社では難しい」といった課題を抱えていると認識している。
今回同社が新開発する無人レンタカーシステムでは、車両検索/予約、決済、免許証確認(本人確認)、貸渡証発行、スマートフォンによる車の施解錠など、レンタカーの無人運営を実現する機能を搭載し、レンタカー事業者の業務効率化/省人化とレンタカー利用者の利便性の向上を同時に実現させるという。
具体的には、レンタカー事業者が車両情報(料金、 保管場所等)をシステムへ事前登録することで、利用者はアプリの地図上から車を検索し、予約可能だ。また、利用者はアプリで事前に決済処理が行える。また利用延長時も、アプリ内で追加の決済処理が可能だ。さらに、道路運送法(免許証記載情報の記録/保管義務など)にも対応。利用者は貸出前に手続きが完了する。レンタカー事業者はクラウドで一元管理が可能なため、 ペーパーレス化/業務効率化も実現可能だ。
加えて、スマートフォンによる車の施解錠ができ、物理的な鍵の受け渡しが不要だとしている。