2022年11月4日7:50
TISとバリューオンは、滋賀県東近江市の協力を得て、TISのXR技術を用いた決済サービス「XR Pay」を活用し、仮想空間内で地域の伝統工芸品を現地に訪れたように鑑賞しながらその場で購入できるバーチャルショップを2022年11月から12月までの期間限定の実証事業として実施すると発表した。
同取り組みは、「XR Pay」を観光分野で利用促進するTISと、地方の伝統文化を活用した観光企画を手がけるバリューオンが共同で企画し、聖徳太子1400年御遠忌をきっかけに東近江地域の魅力の発信をすすめる東近江市が賛同する店舗とともに推進するという。
同企画では、東近江市の代表的な魅力を発信する施設を、360度カメラでスキャンし、その3Dモデル化された立体空間をバーチャルショップ化することで、各施設のありのままの雰囲気や、商品を詳細に確認するなど特別な観光購買体験の提供を目指す。今回は、「太郎坊宮」の境内からの眺望や参拝経路のほか、「布引焼」の窯元や、銘茶「政所茶」の茶畑などを対象にバーチャルな観光空間を提供する。また、「XR Pay」によってそのバーチャル空間内から離脱することなく、「あいとうマーガレットステーション」のフラワーリースや「太郎坊宮」のお守りなど、東近江地域の特産品を購入することが可能だ。
TISとバリューオンは同実証事業の結果を“ユーザーエクスペリエンス(UX)の優位性”、“地域経済の活性化に向けた有用性”、“サービスの事業採算性”等について検証し、今後の効果的なサービスの展開に向け協議のうえ、東近江市とも協力して推進していく。
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ペイメントナビ編集部
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