2023年1月6日8:00
ファッションECモール「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を展開するZOZOが、出店ブランドのサポートや連携に力を入れている。ゾゾタウンとブランド実店舗とをつなぐOMO(オンラインとオフラインの統合)プラットフォーム「ZOZOMO(ゾゾモ)」に、新たな「顧客直送」機能を導入。ブランド実店舗で欠品していても店頭で決済すれば自宅に商品が届くサービスで、実店舗の販売機会損失につなげる。
通販研究所 渡辺友絵
記事のポイント!
①実店舗の損失軽減および顧客の利便性向上へ
②サイズがなくてもその場で購入・決済が可能に
③店舗業績や対応スタッフの個人成績にも貢献へ
④従量制を採用、複数社で導入決定
⑤各店舗の増収につながる支援は自社に貢献
⑥ブランド支援をより強化
⑦現状の商品や配送の課題は?
⑧今後は細かい対応も求められる
■ブランド実店舗で決済しZOZOの物流拠点から直送
ZOZOは、ゾゾタウンに出店するブランドの商品を集約する国内最大級のアパレル物流拠点「ZOZOBASE(ゾゾベース)」を運営している。2022年11月に開始した「顧客直送」はこのゾゾベースを活用し、実店舗の損失軽減および顧客の利便性向上につなげるものだ。
ブランドの実店舗で顧客が購入しようとした商品が欠品の場合、店頭で決済すればゾゾベースに保管されている在庫を購入者の自宅や指定場所に直送。店頭サンプル品しかない場合や欲しいサイズやカラーがない場合でもその場で購入・決済できるため、店舗のメリットだけでなく購入者の利便性向上にもつながる。
■店舗スタッフ向けサポートツールを活用
「顧客直送」サービスを導入した背景には、1年前にローンチしたブランド実店舗の売上を支援するOMOプラットフォーム「ゾゾモ」の存在がある。ゾゾタウン上でブランド実店舗の在庫確認や取り置きができるサービスで、ゾゾタウンとブランド実店舗、ブランド自社ECをつなぎ、実店舗の売上を支援する。
ゾゾモには、店舗スタッフ向けの販売サポートツール「FAANS(ファーンズ)」を搭載。スタッフは店内のタブレット端末などに入ったファーンズを利用することで、「顧客直送」に必要なゾゾベース内の在庫確認や店頭決済、商品配送手配が可能となった。
「顧客直送」は実店舗の在庫欠品による販売機会損失を防ぐとともに、プロパー価格での在庫消化をサポート。決済した店舗に売上が計上されるため、店舗の業績や対応したスタッフの個人成績にも貢献できる。
■初期費用は発生しない従量制
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