2023年2月12日7:00
アントグループは、2023年2月10日、 eウォレットAlipayHKユーザーの旅行先でのクロスボーダー決済が大幅に回復したと発表した。 AlipayHKは、アントグループが提供するグローバルクロスボーダー電子決済およびマーケティングソリューション「Alipay+(アリペイプラス)」のeウォレットパートナーとなる。2022年12月のクリスマスに続き、2023年1月には元旦や春節といったホリデーシーズンを迎えるとともに、海外旅行の制限緩和により、中国香港からの観光客が日本をはじめとするアジア圏を多く訪れ、消費活動を行った。
中国香港のeウォレットであり、330万人のアクティブユーザーを持つAlipayHKによると、12月1日から1月31日までの日本における決済件数は前年同期比で40倍以上に急増した。AlipayHKを利用する訪日客が消費活動を多く行ったのは、アウトレット、家電量販店、国際空港の免税店、コンビニエンスストア、百貨店、ゲームセンターとなる。
一方、春節休暇期間中(1月21日から26日までの間)、中国本土の「Alipay(アリペイ)」では、クロスボーダー決済金額が前年同期比で150%増加した。日本は、中国香港、マカオ、タイ、マレーシアと並んで、Alipayユーザーにとって人気の旅行先トップ5に入っている。決済はコンビニエンスストアや露店などの店舗で行われており、また各旅行先での免税店における平均決済金額が最高だった。
AlipayとAlipayHKはいずれも、アントグループが提供するグローバルクロスボーダー決済ソリューション「Alipay+」のeウォレットパートナーとなる。日本国内ではすでに100万以上のマーチャントによってAlipay+が導入されており、Alipay(中国本土)やAlipayHK(中国香港)、Kakao Pay(韓国)などのeウォレットを利用する訪日観光客と日本のマーチャントをつなぐ存在となっている。訪日観光客は、Alipay+を通じて旅行先の店で決済を行うことができる。さらに、特典や限定サービス等の取得が可能なeウォレットアプリ内のチャネル「Alipay+ Rewards」やプロモーション用のQRコードのスキャンを通じて、Alipay+を導入したマーチャントからお得なクーポンを取得することも可能だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト