2023年4月24日7:20
hacomonoは、シリーズCラウンドで総額38.5億円の資金調達を実施した。Coral Capitalをリード投資家として、同ラウンドより、楽天グループ(楽天ベンチャーズ)、Cygames Capital、GMO VenturePartnersの3社を新たに加え、既存投資家であるシニフィアンおよびみずほキャピタルが共同で運営するグロース・キャピタル「THE FUND」、ALL STAR SAAS FUNDを引受先とした第三者割当増資を実施した。併せて、あおぞら企業投資、静岡銀行、東京スター銀行および名古屋銀行からデットファイナンスを受け、総額38.5億円の資金調達を実施した。同社は、これまでに26億円の資金調達を実施しており、今回の調達により累計資金調達額は64.5億円になる。
hacomonoは、2019年3月より、ウェルネス産業向けオールインワン基幹システム「hacomono」の提供を開始。「hacomono」は、入会・予約・決済などの手続きをDXし、顧客体験を高めるソリューションとして、現在では3,000店舗以上、310万人の利用を超えるサービスへ成長している。
提供開始当初は、フィットネス業界での導入が主だったが、ここ最近ではスクール業界や公共運動施設への導入が広まり、現在も業種ごとに求められる課題解決のために「hacomono」の開発に取り組んでいるという。
今回調達した資金は、ウェルネス業界へのシェア拡大を視野に基幹システムとしての「hacomono」開発や店舗DXを加速させるIoTの活用や、そのためのハードウェアの研究開発、FinTech領域を含めた新規事業への投資、これらの実現に向けた人材の採用および組織力強化に投資する予定だという。
hacomonoは、FinTech領域を含めた新規事業によりソリューションの提供を強化し、公共運動施設を含めたウェルネス施設へのキャッシュレスを拡大することで、事業領域を広めているという。また中長期的には、少子高齢化や健康増進、地域活性化、学校部活動問題など、地域課題解決のためのスポーツによる地方創生、まちづくりに貢献し、ウェルネスによる社会実装を推進していくそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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