2023年6月7日16:00
かっこは、クレジットカード番号の規則性にしたがって、他人の番号を割り出すことを目的としたクレジットマスター(以下、クレマス)対策として「不正チェッカー クレマスプラン」をリリースした。
「不正チェッカー」は、2021年より不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」の一部機能を絞り、月額4,000円の価格で利用できる不正対策サービスで、さまざまなEC事業者にクレジットカード不正や転売対策で利用している。今回のクレマス対策に特化したプランは、クレマスによる無駄なオーソリ費用やクレマスが成功した際のカード保有者からのクレームなどによるブランドイメージ低下を対策することが可能だという。
クレマスは以前からある手口だが、近年被害が急増している。有効なカード情報を割り出すためにECサイトの決済ページや会員登録ページが悪用されている。対策として、ECシステム側でのリトライ回数制限、悪意あるbotの識別をするような認証システム、大量アクセスを遮断したり脆弱性を突いた攻撃を検知するような認証システム、不正検知サービスなどが存在するが、クレマスの手口は巧妙化しており、攻撃の間隔を時間的に広げたり、異なるサイトへの攻撃を繰り返したりするなど、簡易な対策だけでは防ぎきれないケースも増えている。このような背景から、かっこはこれまでの不正対策のノウハウを活かし、クレマス対策に特化したリーズナブルなプランの提供を開始することとなった。
特徴としてOK,NGの明確な判定で、判定理由も確認ができるため出荷判断が容易だという。また、さまざまなデータを元に不正者に多い購買行動を分析。自社だけでは把握しにくい不正傾向を加味して審査が可能だ。さらに、初期費用5万円、月額固定費用4,000円(4,000件の審査費用込)、1円/件(4,001件以上)で提供するという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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