ディーカレットDCP、デジタル通貨やDCJPYの仕組みや効果について解説

2023年6月27日8:05

ディーカレットDCPは100超の企業・自治体・団体が参加するデジタル通貨フォーラムで事務局を務め、オールジャパンで「デジタル通貨DCJPY」の商用化に向けた取り組みを行っている。同社では、2023年6月21日にデジタル通貨に関する記者向けの勉強会を開催した。

ディーカレットDCP 取締役 髙橋英之氏

デジタル通貨とは?
デジタル技術、価値の安定、支払い手段を満たす

デジタル通貨についての勉強会では。ディーカレットDCP 取締役の髙橋英之氏がデジタル通貨の仕組みやデジタル通貨DCJPYについて説明した。

デジタル通貨は普通に使われる用語となった。ウィキペディアでは「インターネット越しに管理・保存・保管するものとされている。デジタル通貨のタイプには暗号通貨、仮想通貨、中央銀行デジタル通貨がある」とされているが、これは広い定義で紹介されたものであるという。一方、日本経済新聞社の「きょうのことば」では、「紙幣や硬貨といった現金ではなく電子情報(デジタル)で発行・決済される通貨。現金のように買い物や送金に利用できる。いつまでも手が得るに使えるといった点や送金コストが抑えられる点を強みとする通貨も多い」と紹介されている。

デジタル通貨は、①デジタル媒体やデジタル技術が使われ、②価値が安定している、③広く支払いに使える手段、であるとした。他の手段との違いとして、まず「現金」はデジタルではない。暗号資産は通貨に近い使われ方であるが、「価値」が安定していない。「ポイント」は、〇〇経済圏というのはあるが、それ以外のシーンでは使えない。「電子マネー」はデジタル通貨と境目が把握しにくいが、〇〇Pay、非接触電子マネーなどは使える場所が加盟店に限られるとした。デジタル通貨は、①~③の定義をすべて満たしているものとなる。

DCJPYはプログラム可能な通貨
企業間取引の課題を解決へ

通貨は、大きく分けて現金と銀行預金がある。デジタル通貨DCJPYは銀行預金をデジタル化したものだという。また、預金と同じように扱われ、銀行口座として保管・送金などが行われる。また、自動的に一定の条件とともにお金を動かすことができるスマートコントラクトが可能な点が特徴だ。

既存決済の課題として、1カ月分などまとめて支払い請求が行われるため、売上金の回収まで時間がかかることもある。また、銀行振り込みを何度も行うため、振込手数料などがかかる。さらに、経費申請などはシステムで行われつつあるが、支払いや消込など人手で行われる作業が残っている。

DCJPYのキャッシュフロー改善のメリットとして、高橋氏は売上金の即時回収が可能になる以外にも月に1回、週に2回などで受け取ることが可能であるとした。また、クレジットカード会社が立替払いをしなくてよくなる可能性があるそうだ。コスト面では、銀行振込や口座引き落としなどでかかる手数料を削減できる可能性があるとともに、現金や両替など現金コストを抑制できる。さらに、請求や支払い、消込作業の手間を省くことができるため、人的ミスを防げるとした。

DCJPYは、前述のように契約取引で、特定の条件が満たされると決められた処理が自動で行われるようにプログラムされているスマートコントラクト機能をもったデジタル通貨となる。各業界の商習慣に応じてカスタマイズが可能だ。

会津若松でのデジタル通貨活用の成果は?
3~4カ月かかっていたクーポンが最短1日で清算完了

デジタル通貨フォーラムの地域通貨分科会/行政事務分科会に参加する会津若松市および気仙沼市を舞台に、子育て世帯への臨時特別給付を想定し「デジタル通貨を活用したクーポン券の給付」に係る実証実験を実施した。

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