2023年7月24日17:52
日立製作所(日立)は、福島県玉川村と日立独自の生体認証統合基盤サービスを活用した「手ぶらキャッシュレス実証事業」の第二弾を2023年7月30日から玉川村で開始すると発表した。同実証は玉川村のデジタル化推進に向けた連携協定に基づくものだ。日立は生体情報暗号化技術「PBI」を用いて、手ぶらでの地域商品券の決済や村内施設におけるチェックインを安心・安全に実施する。なお協定メンバーである三菱HCキャピタルは、同実証で使用する機器の調達および、同実証に関わる利用者の登録作業といった現地対応や評価分析支援などで参画する。
これまで玉川村では2022年7月24日~12月31日に「手ぶらキャッシュレス実証事業」の第一弾として、指静脈認証による村内店舗での地域商品券の利用に取り組んできた。今回、第一弾の取り組み内容に加え、村内施設利用時における顔認証で本人確認ができるほか、指静脈や個人情報の登録時のマイナンバーカードによる本人確認強化など、さらなる機能の拡充を図る。地域商品券や施設利用といった用途に応じて、指静脈と顔での認証手段を使い分けることで、利用者の利便性や店舗での導入効果を高めるそうだ。さらにマイナンバーカードと組み合わせることにより、本人確認や個人情報の入力作業が自動化できるため、正確かつ安全な管理につなげるという。
同実証は、昨年度実施した、指静脈認証による「①玉川村内店舗における地域商品券支払いへの活用」と本年度の新たな取り組みである、顔認証による「②玉川村内施設におけるチェックイン認証への活用」を並行して行う。具体的には専用装置を用いた厳格な当人認証を行える指静脈認証と、個人のスマートフォンから手軽に登録や本人認証が行える顔認証の使い分けを検証する。加えて、今後の本格的な住民へのサービス適用に向けた実証の一つとして、玉川村役場職員の勤怠管理を顔認証で行う。
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