2023年7月28日17:00
三井住友銀行、三井住友カードは、法人Web決済サービス「iB-tle(アイビートル)」の取扱を開始した。「iB-tle」は請求企業と取引先企業の間で、請求から決済まで一連の手続きを行うことができる、新しいWeb決済サービスだ。請求企業は取引先企業と共通のWebサイト「iB-tle」を通じて、請求から入金消込までワンストップで操作・管理することができる。
2026年度の約束手形利用廃止の検討要請等を踏まえ、法人間の取引においては、決済やその周辺の業務を抜本的に見直す動きが出てきている。「約束手形に代わる決済手段を探している」、「決済手段の切替による支払サイトの短縮化に危機感がある」、「請求・支払業務を効率化したい」という顧客の声を基に、SMBCグループでは、顧客の課題解決につながる新商品の開発を進め、このほど取扱いを開始した。今後は改正電子帳簿保存法やインボイス制度に対応する機能も順次追加予定だ。
同サービスの標準機能(決済機能)では、請求企業は、取引先企業に請求したい金額のデータを「iB-tle」のWebサイトにアップロードすることで、取引先企業に請求データを送信することができる。取引先企業が請求データを確認し、承認ボタンを押すと、予め請求企業・取引先企業の両者で取り決めた日に、口座振替により取引先企業の口座から資金が引き落としされ、請求企業の口座に入金される。請求企業は取引先企業の口座引落結果を最短で当日中に確認することができる。
取引先企業(支払を行う企業)は、請求企業から支払(請求)データを受領し、支払額・支払日を確認することができる。確認後、承認ボタンを押すと、予め決められた日に口座振替で資金が引き落としされる。現在利用している約束手形などの決済方法から、支払サイトを変更することなく、切り替えることも可能だという。
なお、請求企業の回収口座は三井住友銀行口座、取引先企業の支払口座は全国の金融機関口座に対応している。また、2024年には電子請求書発行機能や入金消込機能のリリースを予定しており、請求業務から決済・消込までワンストップで完結できるようになるそうだ。
請求企業はオプション機能(ファイナンス機能)の「早期入金」を申し込むことができる。「早期入金」は、取引先企業との間で取り決めた入金日よりも早く資金化することができる機能だ。三井住友カードが取引先企業に代わって支払う。
また「早期入金・入金保証オプション」の場合は、三井住友カードが回収リスクの負担まで行うため、請求企業は回収事務や督促業務を削減できるという。
取引先企業はオプション機能の「支払日変更オプション」を申し込むことができる。「支払日変更オプション」は、予め決められた日以降に支払日を変更できる機能だ。請求企業と取引先企業の間で取り決めた日に、三井住友カードが取引先企業に代わって、請求企業へ支払う。
なお、標準機能・オプション機能の利用には、請求企業、取引先企業ともに所定の審査があるという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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