ダイエーが横浜にレジなし店舗をオープン、10秒のスピード決済と従業員の業務効率化を実現へ

2023年10月30日8:46

ダイエーは、2023年10月27日に、「イオンフードスタイル横浜西口店」(神奈川県横浜市) をオープンした。同店では、レジなしで買い物ができるウォークスルー店舗 「CATCH&GO(キャッチ・アンド・ゴー)」を併設している。ダイエーでは、NTTデータとともに、2021年から共同でNTTデータ社内にウォークスルー店舗の運営を行ってきた。初の一般路面店となる同店舗ではウォークスルー店舗として、国内最多の利用客数を目指す。

ダイエー リテールビジネス改革本部 ICT企画部 部長 山内洋氏、NTTデータ 法人コンサルティング&マーケティング事業本部 アセットベースドサービス推進室長 西郷拓海氏

超スピードショッピングが可能に
店舗従業員のオペレーションも意識

「イオンフードスタイル横浜西口店」は、横浜駅西口から徒歩5分に位置し、周辺 1km圏内には、20~40代を中心とした約4万7,000人の居住人口に加え、オフィスワーカーや来街者など1日あたり約2万人が通行するパルナード通りに面している。ダイエーでは、「CATCH&GO」を、国内のスーパーマーケットに併設する初の路面店としてオープンした。その経緯について、ダイエー リテールビジネス改革本部 ICT企画部 部長 山内洋氏は「目の前の通りの交通量が多く、朝晩の通勤、通学で利用されているお客様が多いです。タイムパフォーマンス、超スピードショッピングのこのモデルがマッチすると考え、オープンしました」と説明する。

「イオンフードスタイル横浜西口店」

NTTデータでは、今回のウォークスルー店舗のビジネスの企画・設計からデジタル技術提供まで一貫して支援している。NTTデータ 法人コンサルティング&マーケティング事業本部 法人アセットベースドサービス推進室長 内山尚幸氏は「利用者の利便性向上はもちろん、ダイエー様の従業員の業務負荷軽減や生産性向上、持続的な店舗形態への移行など小売業が抱えている課題を踏まえ、店舗のPL(損益計算書)もみながら業務オペレーションを考えて設計しています」と話す。

店舗のサイネージでサービスを訴求。イオンカードと連携で初回購入100ポイントなどのキャンペーンも行う

利用者は、ダイエーCATCH&GOアプリをダウンロードし、アプリのQRコードを入店ゲートにかざし、欲しい商品を選んでそのまま退店するだけで自動的にキャッシュレス決済(クレジットカード、もしくはPayPay)が完了する。手に取った商品は、ポケットやかばんなどに入れても認識可能だ。最短約10秒でスピーディに買い物ができることが売りとなっている。また、退店後は数秒でスマートフォンにレシートを送信する。

同時に12人まで入店可能。レジに並ぶ必要がないため、通勤時間などでもスムーズに利用してもらえるとした
時間限定のQRコードでセキュリティ対策も実施
入店時にQRコードをかざし、退店時はそのまま商品を持って出ることが可能だ

35台のカメラと約1,000の重量センサーを設置
認識率は99.99%まで高まる

約15坪の店内には、約400品目が並べられている。上部に設置した35台のカメラと商品棚に約1,000台の重量センサーを設置しており、顧客と商品を追跡している。店内には最大12人まで入店可能だ。ダイエーでは一日に何度も足を運んでもらいたいと考えている。例えば、お茶などのプライベート商品は100円を切る商品もあるため、客単価はコンビニエンスストアよりも低くなると見ている。同店舗の売り上げ目標は非公表だが、プレス発表では、1日に1,000人の来店を見込み、今後、国内のウォークスルー店舗で最大規模の利用客数を目指すとされている。

NTTデータとダイエーでは、2021年から共同でNTTデータ社内(東京都江東区)にウォークスルー店舗の運営をオープンし、可能性を検証してきた。山内氏は「毎日繰り返しご利用いただくお客様が定着してきており、一般のお客様にも使えることが確認できました」と成果を述べる。NTTデータ 法人コンサルティング&マーケティング事業本部 アセットベースドサービス推進室長 西郷拓海氏は「認識率は99.99%まで高まっており、認識精度高く運用できています」と説明する。例えば、POSレジで対応するスーパーマーケットでもレジ打ちの間違いが起こることもあるが、それを上回る精度になっているという。ダイエーとNTTデータでは、同店舗への展開を皮切りに、1,000㎡のスーパーマーケットにも展開できればと考えているそうだ。

店内には35台のカメラを設置

店舗のオープン時間は朝の7時から23時となる。スーパーマーケットとの併設店のため、品出しなどの業務はスタッフが担当する。現状、24時間営業は検討しておらず、「併設店のため一体運営することを考えています」と山内氏は話す。

クレカとPayPayに対応、技術の進化は?
レジを置かない運用でフリクションを回避

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