Liquid Group、日本などアジアの人々が便利になるクロスボーダーのQR決済実現へ

2023年11月29日9:30

Liquid Group(以下Liquid)は、シンガポールのFinTech(フィンテック)企業となり、QR決済のクロスボーダー決済やBtoB決済等を手掛けている。同社では日本のアプラスと2022年1月に提携を発表したが、QRコード決済を手掛けるアクワイアラ(加盟店開拓事業者)やイシュア(発行事業者)を拡大していく方針だ。

左からLiquid Group CEO Jeremy Tan(ジェレミー・タン)氏、Chief Business Officer Pnina Eytan(プニナ・アイタン)氏、日本カントリーマネージャー 広瀬薫氏

アジアでクロスボーダーを広げる
チャンギ国際空港ではアクワイアリング実施

Liquidが運営する決済プラットフォームは、XNAPというブランドでさまざまなコード決済のクロスボーダー化を実現している。Liquidのクロスボーダー決済ネットワークは、異国のQRコード決済のイシュアとQRコード決済のアクワイアラをマルチで接続する仕組みだ。イシュアとアクワイアラがクロスボーダーのQRコード決済のネットワーク「LiquidNet」にAPI接続をすることにより、異国間のイシュア・アクワイアラが相互接続できる。イシュアやアクワイアラは、一度接続をすれば、マルチで対応が可能となるのが特徴だ。

CEO Jeremy Tan(ジェレミー・タン)氏は「遅かれ早かれ、QR決済がアジア全体において日常にある決済手段の1つになると考えています」と話す。Chief Business Officer Pnina Eytan(プニナ・アイタン)氏は「パートナーを通して、シンガポール以外のアジア7~8カ国でサービスが使えるようにしており、これから2~3か国追加がある予定です。アジアはQRコード決済が多く、例えば日本人が、シンガポール、韓国、オーストラリアに行った場合でも我々のソリューションを使うことで問題なく決済が使えるようにしたいです」と意気込みを見せる。

XNAPを利用したQRコード決済

Liquidは、シンガポールにおいてアクワイアリングも実施。シンガポールの国際空港であるチャンギ国際空港にある店舗の80%はLiquid がアクワイアリングを行っている。

アジア以外ではQRコード決済以外のウォレットが主流だが、Apple PayやGoogle Payなどとも連携してビジネスを展開している。また、J.P. Morgan、その他の銀行にサポートされており、手数料はよりよいレートが提供されているという。

BtoB決済でグローバル展開支援
「SGQR+」の概念実証に参画

また、Liquidでは、BtoB決済も展開している。グローバルに事業を展開する企業は、シンガポール経由で取引を行うことで、通貨が不安定な国でも安定した取引、回収が可能だ。また、リアルタイムで有効な決済が行えるとした。

シンガポールでは、2023年11月に統一QRコード「SGQR(Singapore Quick Response Code、シンガポール統一QRコード)」の新規格「SGQR+」の概念実証(PoC)を実施中だ。

Liquidはノンバンクだが、 シンガポールMAS(Monetary Authority of Singapore、シンガポール金融管理庁)よりMPI(Major Payment Institution)という金融業のライセンスを受け、シンガポール銀行協会(The Association of Banks in Singapore:ABS)が運営している「PayNow」 への参加も認められている。同実証実験も、このようなMASとの関係からLiquidが選ばれた。Liquidは、QRコード決済に加え、XANPによるクレジットカードのQRコード化も行っているため、SGQR+の実証実験では、Apple PayやGooglePay 経由でのクレジットカード決済が可能だ。

ネットワーク開発部長のJames Wong(ジェームス・ウォン)氏は「シンガポールのSGQRに関してはゲートウェイを経由しており、Webへのリダイレクトではありません。そのため、QRコード決済については、他の種類よりも不正のケースが少ないです」と説明する。

日本ではアプラス皮切りに展開強化
アクワイアラ、イシュアの開拓に注力

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