ネットスターズ 日本でのQRコード決済やDXのノウハウ生かし、グローバル展開を強化へ

2023年12月8日8:45

キャッシュレス決済サービスと DX サービスを推進するネットスターズは、2023年12月5日に「ネットスターズビジネスカンファレンス」を開催した。当日は同社の最新戦略と業界動向を紹介した。同社では国内での実績やノウハウを強みに、グローバル展開を強化していくという。

ネットスターズ 代表取締役社長CEO 李 剛氏はイノベーションとグローバルが同社の強みであると述べた

2023年は流通総額1兆円を超える予定
「NEXT Revolution」は「HELLO GLOBAL」

当日はまず、ネットスターズ 取締役 COO 長福 久弘氏が開会の挨拶をした。ネットスターズは2009年に設立し、2015年にQRコード決済サービス「Starpay」をローンチした。2020年にはDX製品「StarPay-DX」としてミニアプリをローンチした。また、グローバル事業も開始しており、現在は30を超えるプロダクトをリリースしている。

これまでの取り組みを紹介するネットスターズ 取締役 COO 長福 久弘氏

ネットスターズのコーポレートミッションは「お金の流れを、もっと円(まる)く」だが、toB(対法人)の顧客のビジネスを円滑にするビジネスやプロダクトを提供したという。

同社では現在、マルチキャッシュレス決済のゲートウェイサービス「StarPay」に加え、インバウンドプロモーションプラットフォーム「StarPay GLOBAL」、リアル店舗DX省人化プラットフォーム「StarpPay-DX」の3つの事業を中心にサービスを提供している。「StarPay」のGMV(流通取引総額)はコロナ禍で落ち込んだが、その後は右肩上がりで伸び、2023年は流通総額1兆円を超える予定だ。また、QRコード決済に加え、クレジット、電子マネー、ポイントを連携したマルチペイメント化を進めている。

決済事業は自治体向けとして、神奈川県の「かながわPay」が終了し、アプリダウンロードは200万を超えた。また、ソリューション・DX事業はLINEニアプリ上でのゲーミフィケーションをミックスすることで、アクション率の向上を支援している。さらに、グローバル決済事業はモンゴルからスタートし、カタール、カンボジアでもサービスを展開している。

海外OEMの状況

長福氏はネットスターズの「NEXT Revolution」として、「HELLO GLOBAL」を挙げた。日本のQRコード決済のパイオニアである1社として「グローバルこそが未来を予想する唯一の手段」だと話す。現在同社ではさまざまな国のパートナーとディスカッションを進め、新サービスを構築しているそうだ。

Payboocと国内での支払いで契約締結
AvatarGPTでインバウンド接客を支援

セッション1では、グローバル決済として、タイのプロンプトペイ(PromptPay)、韓国のBCCardのPaybooc(ペイブック)を紹介した。三菱UFJ銀行 シニアフェロー トランザクションバンキング部長 松本雅弘氏がプロンプトペイを紹介。また、BC Card Co.,Ltd. グローバル・ビジネス・ディヴィジョン グローバル N2Nチーム シニアマネージャー Joshua Lee氏が韓国の決済事業やPayboocのサービスについて説明した。司会はネットスターズ 事業統括本部 Global Business 事業部事業部長 福山太郎氏が務めた。

プロンプトペイはタイ中央銀行が推進する送金・QRコード決済の仕組みであり、6.900万の人が利用している。また、PayboocはBC Cardが運営するeウォレットで、4,000万の加盟店にリーチできているという。なお、ネットスターズは、国内事業者で初めて、PayboocのQRコード決済サービスが、訪日韓国人の日本での支払いに利用できるよう契約締結した。

タイのプロンプトペイの状況。三菱UFJ銀行 シニアフェロー トランザクションバンキング部長 松本雅弘氏(右)が説明した
Payboocの韓国でのサービス展開状況

セッション2では、百融雲創 Manager 尹卓 ネットスターズ取締役CTO 陳斌(Chuck)氏がインバウンド×AIの可能性について紹介した。百融雲創はAIを活用した一元化サービスを提供している。当日は多言語対応が可能なAvatarGPTの接客デモを交え、サービスの魅力について紹介した。

AvatarGPTの商品の魅力をデモを交えて紹介

B2B決済ではVCNで日本のホテル業界を支援
イオンのシネマコンプレックスは高い導入効果

セッション3では、B2B決済に焦点を当てた取り組みを紹介。MasterCard Products & Solutions Manager 上村貴哉氏とネットスターズ 執行役員 兼 事業統括本部決済事業部事業部長 滝島啓介氏がセッションを行った。現在、ネットスターズではBtoB向けに請求業務のDX化を支援している。すでにホテル業界向けに特化したVCN(バーチャルクレジットナンバー)に対応するサービス(StarPay-Biz for Hotel)をローンチしている。

StarPay-Biz for Hotelについて紹介するネットスターズ 執行役員 兼 事業統括本部決済事業部事業部長 滝島啓介氏(左)

VCNは用途に応じて発行でき、利用分は一括してパーチェンシングカード(購買専用カード)名義に請求される。すでに海外の旅行業界で普及が進んでいるが、旅行代理店やTMC(トラベルマネジメントカンパニー)とホテル間の決済を効率化する手段として導入が進む。ネットスターズではMastercardと連携し、国内のホテル向けにVCNによる法人決済の試験運用を開始している。

ホテルトラベルエージェントとの送金方法の実態について紹介するMasterCard Products & Solutions Manager 上村貴哉氏(右)。日本の普及はこれからの状況

セッション4では、イオンエンターテイメント経営戦略本部IT推進部部長 木村圭氏が同社の取り組みについて紹介した。ネットスターズ執行役員 兼 事業統括本部ソリューション事業部事業 部長 梅元建次朗氏によると、人手不足や売上向上に「StarPay-Order」が役立てられているという。イオンエンターテイメント運営のシネマコンプレックスでは3劇場に「StarPay-Order」を導入。3カ月という短期間での導入を実現すると共に、ヒットレート(併売率)を前年同月比6%アップ、サービングタイム(商品提供時間)40%削減、キャッシュレス比率2割増の成果を上げたという。

「StarPay-Order」の強みを紹介するネットスターズ執行役員 兼 事業統括本部ソリューション事業部事業 部長 梅元建次朗氏(左)
シネマコンプレックスの導入成果を語るイオンエンターテイメント経営戦略本部IT推進部部長 木村圭氏(右)

日本のJPQRと海外のQRコード決済を相互運用
世界レベルの決済ネットワークを構築へ

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