2011年5月9日15:47
ジェーシービー(JCB)は、2011年5月9日、3,500人の消費者(JCB会員・会員以外を含む)を対象とした「クレジットカードに関する総合調査」の結果をとりまとめ、発表した。
JCBでは2000年から毎年、一般消費者を対象に、クレジットカードの保有および利用の実態についての調査を実施している。同調査資料は、2010年9月に実施したインターネット調査の結果をまとめたものである。
これによると、消費者のクレジットカード保有率は90%、平均保有枚数は3.9枚と前年度からほぼ横ばいの数字となった。20代の保有率は、前年度までと同様に他の年代と比べて低く、80%程度となった。一人あたりの保有枚数、携帯枚数(実際に持ち歩く枚数)も前年度と同程度の結果となっている。
一番多く利用しているクレジットカードの利用頻度は月平均5.3回、利用金額は4.9万円であり、前年度と比べ微増した。2010年の調査では、メインカードへの集約がさらに進んでいる結果となっており、この傾向は今後も継続するとみられる。
一番多く利用しているクレジットカードの主な利用理由としては、「ポイントやマイルが貯めやすいから」が54%と最も高く、2番目・3番目に多く利用しているクレジットカードについては、「入会金・年会費が他社と比較して安いから(無料含む)」が最も高かった。昨今は、利得性の高いカードへのシフトが進んでおり、メインカードを軸としながらも、生活シーンに合わせ複数カードを使い分けるスタイルが定着しつつあるという。
クレジットカードを利用している業種としては、「オンラインショッピング(インターネット通販)」が29.9%で最も高く、前年度より2.1ポイント増加。また、「コンビニエンスストア」も7.0%と前年度より1.8ポイント増加した。一方、「オンラインショッピング(インターネット通販)」では50代の利用が大きく伸長した。なかでも50代女性は33.9%と高く、前年度より8ポイント増加している。インターネットの普及によるネットスーパー利用増加など、幅広い消費者層へのオンラインショッピングの定着がうかがえる結果となった。