みずほ銀行「みずほWallet」が決済機能拡張、アプリ1つでお金に関するあらゆるシーンへの対応目指す

2024年5月22日8:20

みずほ銀行(みずほ)は、2024年5月9日に、同行の運営するキャッシュレス決済サービスである「みずほWalletアプリ」の決済機能を拡張し、リニューアルした。今回の決済機能拡張の背景について、みずほ銀行に説明してもらった。

池谷貴

画面イメージ。さまざまなキャッシュレスを集約した「サイフ」機能を搭載(みずほ銀行)

クレジットカード、デビットカード、
Suica、J-Coin Payが1つのアプリで利用可能

今回の機能拡張により、すでに実装済の機能を含め、クレジットカード、デビットカード、Suica、J-Coin Pay の機能が同アプリ 1 つで利用可能となり、デザイン・操作性も刷新した。クレジットカードのみずほマイレージクラブカードとTHE POINTをアプリに登録することで、スマホ決済(タッチ決済)による後払い機能を実装した(iOS版アプリのみ)。また、Mizuho SuicaのAndroidでは、アプリから発行によりスマホ決済(タッチ決済)によるチャージ払い機能を提供する。加えて、みずほWallet アプリに J-Coin 機能を新規実装。スマホ決済(QR コード決済)によるチャー ジ払い機能に加え、個人間送金機能や請求書払いなどが可能となった。

みずほによると、今後は、銀行サービスとの連携強化を検討するという。例えば、搭載する決済サービスを増やすことで、より便利に利用できるシーンや機会の拡大を目指す。また、銀行口座を開設するその入口から、シームレスにさまざまなサービスの申し込み、そして利用が同アプリからできるようにしていくそうだ。さらに、スマホアプリで ATM からお金が引き出せるようにする。加えて、みずほの会員制サービスとの連携や One to One の情報配信等を通じた、よりおトクな生活が実現できるサービスを目指すとしている。

あらゆる銀行サービスをワンストップ提供へ
決済取扱高は前年比約1.5倍の伸び

――国内ではここ数年のコード決済の浸透など、決済市場が徐々に変化している。そういった中でのみずほのキャッシュレスの取り組みはどう捉えているか?
みずほ:コロナ禍を経て、キャッシュレスはますます社会に浸透しています。特に、「決済」取引はお客様との取引を深めていくうえで、起点となるものであり、みずほではキャッシュレス決済分野への取り組みを強化していく方針です。

近年では、従来のカード取引に加え、電子マネーやQRコードを用いたスマホ決済の広がりが見られます。しかしながら、決済サービスが増え便利になった反面、お客様においては、利用シーンに応じてサービスの使い分けを余儀なくされていることも観察されます。みずほでは、そうしたお客様の使い分けの手間を省力化すべく、アプリ1つでさまざまな決済をご利用できるような体験づくりに向け、今回決済アプリのレベルアップを実施しました。今後もあらゆる銀行サービスをワンストップでご利用いただけるよう、アプリサービスの開発を進めていく方針です。

――「みずほ Wallet アプリ」開始からこれまでの成果 について聞きたい。
みずほ:みずほWalletは2018年3月のリリース以降、決済サービスの拡充を進めてまいりました。

2018年3月にみずほWallet for Androidをリリース。バーチャルデビットカード「Smart Debit」発行、もしくは「みずほJCBデビット」の登録により、スマホでタッチ決済によるデビット払いを実現しました。

2018年8月には、みずほWallet for iOSをリリース。Suica機能を搭載し、スマホでタッチ決済によるチャージ払いのほか、公共交通機関でも利用可能になりました(参考記事)。2019年8月には、 みずほWallet for iOSにおいてSmart Debit機能をリリースしています。2022年8月には、 みずほWallet for iOSにおいてみずほJCBデビットの搭載機能をリリース しました。

このように、順次レベルアップを進めてきたことで、アプリ累計ダウンロード数は200万件を超えております。

――すでに連携済の機能など、利用者にどの程度使われているのか。また、伸び率についてはいかがか。
みずほ:ユーザーはiOS利用者が多く、また2022年にみずほJCBデビットのキャッシュカード一体型がリリースされカード会員数が大きく増加しました。これにより、2022年8月にみずほWallet for iOSでみずほJCBデビットの登録が可能となったことで大きくユーザー数と決済取扱高が伸長しました。

23年度のみずほWalletでの決済取扱高は前年比約1.5倍の伸びとなっております。

現状サービスの課題は?即時発行機能はDNPと連携
決済手段拡充の効果、決済取扱高の目標は?

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