2024年7月22日14:39
Stripe は、アダストリア の新フリマサービス「ドットシィ」の決済に Stripe が採用されたと発表した。
日本国内におけるファッション・アパレル業界の EC 化率は 20% を超え、2022 年度の物販系分野のアパレル EC の市場規模は 2 兆 5,499 億円、前年比伸び率が 5.02%となるなど、オンラインビジネスの市場は拡大を続けている。その中で、EC 構築・運用における決済システムの安定性や機能の充実は、収益拡大に繋がる重要な要素を占める。Stripe は、 Zara や H&M、 URBN、La Redoute、 Riverisland などグローバルで展開するさまざまなアパレルメーカーに決済ソリューションを提供し、その収益増加をサポートしてきたそうだ。その経験を活かし、このほど、アダストリアの新たな C to C 事業の決済パートナーとして、事業の円滑な立ち上げを支援した。サイト構築において、従来の EC サイトとは異なる決済基盤が求められるなか、Stripe を採用したことで、3 カ月での開発完了および短期間でのリリースを実現している。
アダストリアは、GLOBAL WORK や niko and …、LOWRYS FARM などを擁するアパレルのほか、雑貨や家具、食など幅広い領域へと事業を展開している。そのなかで、新たに C to C 領域にも挑戦するため、アダストリアグループのブランドスタッフ・ショップスタッフが出品者となり、利用者が自分の気に入ったスタッフから直接購入できる、ファッションブランド企業 初のフリマサービス「ドットシィ」を着想から約 1 年後の 2023 年 10 月にリリースした。
アダストリアでは、スタッフの趣味・嗜好を参考にしたいという利用者の要望に応え、スタッフのスタイリングなどを紹介するサービス「スタッフボード」を提供してきたが、その一方で、スタッフは古着の処分に悩んでいた。これらの課題を解消しながら、利用者のニーズに応える方法としてフリマサービス「ドットシィ」の企画がスタートした。その際、従来の EC サイトとは異なり、売上金のプールや売上金から手数料を引いて出品者の口座に振り込むなど、C to C プラットフォーム独自の機能が必要であったことから、新たな決済基板の検討が急務となったそうだ。さまざまな製品を比較検討するなかで、C to C に必要な機能が揃うことに加え、既存ポイントとの連携等業務ロジックを柔軟に組み込むことも可能であったことなどが決め手となり、Stripe 導入を決定した。
導入にあたり、 Stripe が世界中で培ったベストプラクティスご要望に合わせて専任担当者が適用するプロフェッショナルサービス (有償) を利用し、要件定義から開発までサポートを実施したことで、決済機能に関しては 3 カ月での開発を完了している。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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