2011年6月7日16:52
NTTデータ先端技術は、同社が販売する米Splunk Inc.のITサーチ・ソリューション「Splunk(スプランク)」が、決済代行事業者のソフトバンク・ペイメント・サービス(SBPS)の決済サービスのシステムに採用されたと発表した。
Splunkは、システムが出力するログやエラーメッセージなどあらゆる種類のデータを取り込み、さまざまな検索や分析を可能とするツールである。独自の技術により、従来のログ管理ツールに比べ、より柔軟な検索条件でのデータ検索、複数システムのデータの横断的な管理、また、これらの検索・分析結果のレポート作成を支援するレポーティング機能を特長としている。例えば、NTTデータでは、社内メールシステムにSplunkを適用することで、従前の運用稼働の65%削減を実現したという。
SBPSは、ソフトバンクグループを中心に、決済収納事業ならびにビジネスソリューション事業を幅広く展開しており、各種アプリケーションサーバやWebサーバのログなど同社が扱うログは膨大な量にのぼる。同社は、2009年中頃より決済サービスにおいて、Splunkを用いたログ分析の検討を開始し、今回、本格導入を決定した。SBPSでは、機能別に複数存在するアプリケーションサーバとWebサーバのログをSplunkにすべて収集し、同社の決済代行サービスを利用する事業者からの問い合わせに対応するための調査画面をあらかじめ用意することにより、必要な情報をプロアクティブに抽出することができる仕組みを実現した。これにより、事業者からの問い合わせ対応がより迅速になり、同社の決済サービスを導入している事業者サイトの利用者の顧客満足の向上にもつながると期待している。
NTTデータ先端技術は、2011年4月にNTTデータからSplunk事業の移管を受け、同事業の展開を開始。SBPSへのSplunk導入を皮切りに、導入企業拡大を目指す。