2024年12月3日8:42
ウェアラブル決済テクノロジーを提供する香港のTappy Technologiesは、フィットネスと非接触型決済のためのネットワークカードのトークン化テクノロジーを融合した製品を展開している。同社では「Hong Kong Fintech Week 2024」が開催された2024年10月28日に同リングを発表したが、Singapore Fintech Festival2024(SFF2024 )のTHALES(タレス)のブースで同製品を展示した。タレスとの連携により、インドのインダスインド銀行(IndusInd Bank)の「Indus PayWear アプリ」にウェアラブル技術を提供している。
ネットワーク カード トークン化機能を装備
タレスと提携して製品を市場投入
Tappy Technologiesが発表したフィットネス リングは、トークン化されたカードにより、フィットネスと非接触機能の双方を提供できる。Tappy Technologie Chief operating officer Suboor Ahmed(スボール・アーメド)氏は「これは革命的な製品です。フィットネス機能を備えたトークン化されたネットワーク決済リングが市場に初めて導入されました」と説明する。同リングは、 耐久性、防水性に優れたデザインと長持ちするバッテリーを備えているそうだ。
Tappy Technologies は、デジタル ウォレット ソリューション プロバイダーとして Visa および Mastercard から認定を受けている。同社のトークン有効化サービス(Token Enablement Service:TES)は、VisaやMastercardブランドのカードをデジタル化し、デビット、クレジット、プリペイドのすべてでトークン化できるという。利用者はリングから直接、安全な非接触型決済を行うことが可能だ。コンビニエンスストア、ジム、スーパーマーケット、飲食店などにおいて、ユーザーはタップするだけで取引を完了できる。
Tappy Technologies は、デジタルセキュリティベンダーのタレスと提携し、同製品を市場に投入した。同社のセキュア エレメント チップを同製品に組み込み組んだ。タレスとのパートナーシップは、安全でシームレスな決済体験を確保する上で重要だったという。
Ahmed氏は「VisaやMasterCardを受け付ける任意の端末でタップすると支払いが行われ、同時にフィットネスのデータを確認することができます。アクティビティ、睡眠、ワークアウト記録、心拍数、血中酸素、HRV、メンタルストレスなどを確認できます。女性は自分の月経周期を追跡することができます」と話す。
同社の強みとして、物理カードを簡易にデジタル形式に変換できる柔軟性がある点だという。Ahmed氏は「重要なこととして、私たちのリングには16桁のカード番号がありません。復号化できないトークンがあり、ハッキングされることもなく、非常に安全です」と自信を見せる。トークン化技術により、カード情報が安全に保たれるという。
さらに、フィットネス機能、決済機能を単体で備えている製品はあるが、両機能を装備している点が最大の強みだ。
アジア以外の地域でも利用可能に
ウェアラブル決済インテグレーターを目指す
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