2025年1月8日13:37
一般社団法人白馬村観光局は、2025年1月6日から「さとリフ」のサービスを開始すると発表した。
「さとリフ」はふるさと納税をスマホで行い、その場でリフト券の発行を受けられるサービスで、返礼品は白馬八方尾根、エイブル白馬五竜&Hakuba47、白馬岩岳の3つのスキー場のリフト券となる。
リフト券は白馬村のふるさと納税で人気の返礼品だったが、受け取るまで1週間程度の時間がかかっていたため、「ふるさと納税をしたら、すぐにリフト券を使いたい」という要望が強く対応が求められていたそうだ。
「さとリフ」では、寄付金の支払い直後にスマホ画面にQRコードが表示され、それを発券窓口や発券機に提示することで、すぐにリフト券を受け取れる(QRコードはメールでも送られる)。これにより、ふるさと納税を行った直後から、リフト券をスキー場で使うことができるそうだ(寄付証明書は郵送で申込住所に郵送される)。
なお、リフト券として繰り返しチャージが可能なICカード「ハクバカード」を持つ場合、スマホのカメラでカードを読み取り、返礼品のリフト券をチャージできる。チャージの場合は発券手続きが不要で、ふるさと納税をしたら、そのままリフト・ゴンドラに乗車可能だ。
なお、ハクバカードの村内での購入は、エイブル白馬五竜エスカルプラザ売店、八方尾根ゴンドラアダム山麓駅売店、HAKUBAORIGINALオンラインストアで可能だという。また、郵送に1週間程度かかるが、HAKUBAORIGINALオンラインショップでも購入できる。
なお、白馬村では全村でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しており、観光領域においてもさまざまな取り組みを行っている。同取り組みは、白馬村内のスキー場にリフト券オンライン販売システムを提供している、わさびやが新たに開発し、特許を取得した“さとリフ”の国内初導入事例となる。「さとリフ」を導入することで、ふるさと納税の寄付額の増加のみならず、12月に集中するリフト券の発送、問い合わせ対応の業務負担の削減を目指す。
これ以外の観光DXの取組みとしては、デジタル田園都市構想交付金を活用したリフト券オンライン販売の通年化および個人用ポータルの構築、観光庁の観光DX推進実証事業での村内デジタルデータの統合、活用の取り組みを進めている。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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