2025年2月25日8:30
バックオフィス業務の生産性を高めるクラウドサービス「Bakuraku(バクラク)」シリーズを開発・提供するLayerXは、8つ目のプロダクトとして「バクラク債権管理」を3月にリリースする。既存のプロダクトと同様にAIを活用することによって、入金消込・仕訳・督促などの業務を効率化。経理担当者や営業担当者の負担を軽減する。
業務ごと、スポットごとにAIを最適活用
導入実績は規模・業種を問わず1万社以上
LayerXでは、AI技術を駆使してバックオフィス業務を効率化するクラウドサービス「Bakuraku(バクラク)」シリーズを開発・提供している。これまでにリリースされているのは、「請求書受取・仕訳」「請求書発行」「経費精算」「ビジネスカード」「電子帳簿保存」と、稟議・支払申請の「申請」、勤怠管理の「勤怠」の7つのプロダクト。企業が抱える業務課題をピンポイントでとらえながらも、「バックオフィスに閉じたシステムではなく、現場と管理部門をつなぐシステム設計」(LayerX バクラク事業部 部門執行役員(プロダクト担当)飯沼 広基氏)がなされている。
最先端のAIを採り入れていることも「バクラク」の特徴。AIの活用によって業務そのものをなくすことが、同社のシステム開発のコンセプトだ。文字を読み取って自動入力するAI-OCR技術から始まり、現在は生成AIも積極的に活用している。
「生成AIは有用な技術レベルに達していると認識しており、全社を挙げて活用に力を入れる方針」(LayerX バクラク事業部 プロダクトマネージャー/公認会計士 簗 隼人氏)。とはいえ、AIにすべてを丸投げするのではなく、業務ごと、スポットごとに最適な技術、最適な活用法を見極めることが重要と考えている。このAI活用の“技”を同社では「Bakuraku AI」と名付け、「これこそがわれわれの競争力の源泉」(簗氏)と胸を張る。
「バクラク」シリーズは2021年のスタートからこれまでの4年間で、従業員規模では数名から1万名以上まで、業種業態を問わず幅広い企業に採用され、1万社以上への導入実績がある。
8つ目のプロダクトは債権管理にフォーカス
煩雑な業務の効率化に挑む
LayerXでは「バクラク」の8つ目のプロダクトとして、2025年3月、「バクラク債権管理」をリリースする。債権管理の業務は煩雑で、課題も多い。請求書を発行し、期日になれば入金を確認。請求額と照合し、入金の消し込み、仕訳を行う。一方で、期限を過ぎても入金のない請求に対しては、経理担当者あるいは営業担当者から督促を行い、入金予定の情報を共有・管理する必要がある。
実際には多くの企業が3~4行、場合によっては10行以上の銀行に入金口座を持っており、入金確認だけでも大変な手間がかかる。さらには1枚の請求書につき1件の入金とは限らず、グループ会社の分がまとめて入金されたり、請求額の一部が入金されたりと、請求書との突き合わせも容易ではない。経理は決してミスが許されない業務。担当者にかかる負担は計り知れない。
同社が行った調査結果によると、債権が100件以上ある企業においては、経理業務の中で特に負担に感じる業務は、請求書の作成・送付(32.7%)に次いで、債権管理(32.3%)が2位。債権管理業務の心理的な負担は、「強く感じる」「やや感じる」を合わせて79.1%。また、その債権管理業務の中でも最も負担が大きいのは「取引先への督促」で、69.6%。取引先への督促に心理的負担を感じている営業担当者は、「とても感じる」「感じる」「やや感じる」を合わせて75.2%に上っていた。
消込の自動化、督促業務の円滑化を実現
キャンペーン展開により導入促進を図る
「バクラク債権管理」は、それらの課題を解決するために開発されたソリューションだ。特徴は大きく3つ。
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