2025年4月11日16:26
公益財団法人鉄道総合技術研究所、JR東日本、ソニーが開発に携わった非接触 IC カード出改札システムが一般社団法人電気学会第18回電気技術顕彰でんきの礎として顕彰されたと発表した。授与式は、2025年3月19日に明治大学駿河台キャンパスアカデミーホールで行われた。
同システムは、現在、交通系 IC カードシステムとして広く社会に普及しているが、開発を開始した1987年当時、鉄道の自動改札機では磁気乗車券が使われており、非接触カードは日本ではごく限られた用途でしか使用されていなかったという。首都圏においてラッシュ時に旅客が立ち止まることなく通過できる通信距離及び処理時間を実現し、非接触電力伝送、無線通信、さらにリトライ技術やセキュリティ対策を備えた同システムの開発・導入は、円滑な改札機通過に加え、同システム導入事業者の拡大により複雑な路線使用時の利用者の負担を大幅に軽減し、交通機関の利便性を格段に向上させたという。また、同システムの電子マネー機能は全国の商業施設等へ普及し、社会の電子決済の発展に大きく貢献した。これらが評価され、今回の顕彰につながったとしている。
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ペイメントナビ編集部
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