AI活用で経費のクレジットカード利用を自動判断、マネーフォワードが目指すバックオフィスの未来とは?

2025年4月14日9:00

マネーフォワードは、2025年4月2日に記者説明会を開催し、「Money Forward AI Vision 2025」を発表した。今後、「AIエージェント」、「AIエージェントプラットフォーム」、「AXコンサルティング」を順次提供する。同社では、経費領域でのAI活用も想定。例えば、従業員が「マネーフォワード ビジネスカード」で支払いを行うと、自動で経費申請内容の提案が通知され、内容を確認して申請を実行すると、自動で上長への承認依頼の確認通知が行われる仕組みなどを想定しているそうだ。

No.1 バックオフィスAIカンパニーを目指すと語ったマネーフォワード 代表取締役社長 グループ CEO 辻 庸介氏

No.1 バックオフィスAIカンパニーを目指す
事業成長をさらに加速へ

マネーフォワードは、SaaS、Fintechを中心に60以上のサービスを提供している。2025年度第一四半期で、法人・個人事業主 (マネーフォワード クラウド 課金顧客数)の40万社が利用している。また、個人(マネーフォワード ME 利用者数)でも1,664万社が利用しているそうだ。会計事務所とのパートナーシップも強化しており、2023年における国内従業員規模上位100会計事務所のうち78%が同社クラウド会計を導入している。

マネーフォワード 代表取締役社長 グループ CEO 辻 庸介氏は、「アナログ」から「クラウド」へ、「クラウド」から「AI」としたうえで、人手不足に悩む中小・中堅企業に AIの力を活用する方針を明らかにした。そのうえで、マネーフォワードをNo.1 バックオフィスAIカンパニーに育てていく決意を表明した。

oherent Market Insightsによる予測では、AIを活用したSaaSの世界市場の2024年から2031年までのCAGR(年平均成長率)は40.2%と予測されている。同社試算による潜在市場規模として、デジタルツールが2.2兆円、また、それを含むデジタルワーカー市場は13.3兆となっている。前述の顧客基盤やラインナップ、業務データなどが同社の強みとなっている。また、AI活用により社内の業務が大幅に向上しているという。さらに、セキュリティガバナンスを設置するなど、安心・安全な活用にも注力している。

既存のビジネスへの活用で成果
自律的で専門性の高いAI活用を

既存ビジネスへの活用では、「マネーフォワードクラウド会計 Plus for GPT」をChatGPTとのAPI連携で提供している。「MoneyForwardクラウド契約」では、契約書の文字情報を、企業ごとにカスタマイズした管理項目も含めて AI-OCRが読み取り台帳化している。AIが契約業務にもたらすインパクトとして、台帳作成にかかる時間は53%削減効果があるそうだ。「MoneyForwardクラウド人事管理」では、指示を入力するだけで作りたい人事関連書類のテンプレートを自動生成する。

同社では、AIエージェントを提供する。バックオフィス業務のベストプラクティスを生かしながらAIエージェントの開発を目指す。これにより、次に対応すべき作業の提案やシーンに合わせたリマインドなど、高度な情報処理による自動化を通して業務効率と意思決定を支援するそうだ。また、専門性の高いエージェントを実現するデータマートでは、「モデリングされたデータ」「大量データの蓄積」「高速検索・集計」「セキュリティ、内部統制」を実施。

「経費 AI Agent」をカードの経費精算に活用
自律的に利用履歴からアクション提示

「経費 AI Agent」では、決済関係の連携をAI活用で便利にすることを目指すという。

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