2025年10月29日8:40
グローバルで決済サービスを提供するCheckout.com(チェックアウト・ドットコム)は2025年10月27日、米国・ラスベガスで開催されている「Money20/20」のプレス向けのネットワーキング セッションに登壇し、世界最大級のデジタルモビリティプラットフォームを展開するUber Technologies, Inc.(以下、Uber)のグローバル決済基盤を担う戦略的パートナーとして採用されたと明らかにした。これにより、同社はUberに対し、複数カ国・地域で、アクワイアリングと決済ゲートウェイを提供する。また、AI活用による決済最適化で、承認率の向上、処理速度の改善、安全性の強化を実現するそうだ。

Uberではチェックアウト機能と連携
デジタル決済を最適化へ
プレス向け説明会には、同社CMOであるRory O'Neill氏が登壇。同氏は「この発表に非常にわくわくしており、ここに来られて本当に憂いしいです」と話す。
Checkout.comは、2012年に設立された。ロンドンに拠点を置くフィンテック企業で、デジタル決済を専門としている。世界の主要ブランドと提携し、各プレイヤーがデジタル経済の中で成長できるようサポートしているそうだ。
同社は2025年に約3,000億ドルのeコマース取引を処理している。そして、30%の成長を遂げている。O'Neill氏は「この成長率は年々世界中で拡大しており、私たちはアメリカへの投資に大きな期待を抱いています。ASOS、Pinterest、 HelloFreshといったブランドをはじめ、世界中の多くのデジタルブランドやeBayなどの取引をサポートしています」と説明する。2024年11月には、日本市場における現地アクワイアリング機能の導入を通じて、国内事業の拡大を発表している。
同社のビジネスは、根本的な問題と課題に対処するために始まったという。決済では、カードを決済端末に挿入して世界中の店舗で商品を購入すると、99.9%の確率で支払いが成功する。同じカードをオンラインやモバイルアプリで使用する場合も同様だ。一方で課題は、同じ商品を同じ販売者が扱う場合でも、承認率が80%を下回ることがある点だ。また、デジタルブランドにとっては世界各地で適切な手続きが求められる。これは大きな収益損失を意味する。「支払いを受け付けられなければ、企業は収益も利益も現金も生み出すことができません」(O'Neill氏)。これが根本的な問題であり、同社の仕組みはこの問題を解決し、世界中の企業を支援するために設計されたという。
Uberは、世界55か国以上に広がる同社のグローバルネットワークを理由に選択したという。 同社の強みは、世界中の市場で専門的な知見を持っている。同社が注力しているのは、チェックアウト時の支払い、そして企業に合った価格でのデジタル決済を提供することだ。O'Neill氏は「すべての研究開発費用、投資、そして全てのリソースを投入し、AIや機械学習、データサイエンスを駆使して、デジタル体験や特徴の向上に取り組んでいます。これが私たちの重点です。Uberではチェックアウト機能と連携して動作します」と話す。
AIエンジンでデジタル決済を改善・最適化
AIエージェントで買い物体験向上に期待
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