NTTデータとEMV3-Dセキュア領域で連携、クレカ決済の不正利用対策を強化(Cacco)

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2025年12月10日21:08

不正検知サービスを提供するかっこ(Cacco)は、キャッシュレス決済総合プラットフォームを提供するNTTデータと、EMV3-Dセキュア(以下、EMV 3DS)領域でクレジットカード不正利用対策の強化に向けて業務提携したと発表した。

提携のイメージ。ACSベンダー各社と培ってきた協業の成果をさらに深化(Cacco)

今回の提携により、両社はEMV 3DSの仕組みの一部で連携し、カード会社とEC事業者の双方の視点を踏まえた不正検知の高度化を推進するという。

2025年3月よりすべてのEC事業者に対してEMV 3DSの導入が義務化される中、すでに62%の事業者が導入を完了している。今回のCaccoとNTTデータとの連携は、クレジットカード決済市場全体の健全な成長につながる新たな取り組みとなるそうだ。

近年、EC市場の拡大に伴い、クレジットカード不正利用被害は増加傾向にある。NTTデータは、カード会社向けに本人認証基盤「ACS」を提供しており、国内主要クレジットカード会社が採用している。一方、Caccoは、累計12万サイト以上のEC事業者に対して不正検知サービス「O-PLUX」を提供している。

CaccoはこれまでにもACSベンダーとの協業を通じて、不正検知技術の精度向上に取り組んできたが、今回のNTTデータとの提携は、そうした実績をさらに発展させるものだという。同連携により、より高精度なリスク検知の実現と、業界全体における不正防止力の強化が期待されるとした。

EMV 3DSの中核を担うのがACSであり、カード会社側で利用者の認証を安全に処理するための中枢システムだ。EMV 3DSでは加盟店・決済ネットワーク・カード発行会社の三者が連携して本人認証を行う。加盟店は決済前に認証を要求し、必要に応じてカード会員とのやり取りを通じて本人確認を実施する。その際、認証処理を担うのがカード会社側のACSであり、ACSはカード発行会社と連携し、ワンタイムパスワードや生体認証などの手段を用いて本人確認を行い安全な決済を支えている。

同提携においては、Caccoがこの仕組みの一端を担いNTTデータと連携し、より高精度な本人認証を可能にし、利便性と安全性を両立する新たな決済体験を提供するそうだ。

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ペイメントナビ編集部

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