2012年10月22日8:30
大日本印刷(DNP)は、タブレット端末とデジタルペンを活用した入力支援システム、電子カタログなどを活用した営業支援システムを連携させ、商談の開始から申し込み手続きまでの業務を一貫して支援するサービスを提供すると発表した。
入力支援システムは、キーボード入力、タッチ入力、ペン入力のほか、専用紙を使ったデジタルペン入力などの各種入力方法に対応している。各企業が運用する既存のシステム、またはDNPが提供する営業支援システムと組み合わせ、商品の説明と申し込み情報の入力を1台のタブレット端末で行えるサービスとなっている。
また、入力項目が少ない場合や、タブレット端末の取り扱いに慣れている生活者は、キーボードでの入力か先が尖ったタッチペンで端末画面に直接文字を書くことで入力可能だ。これにより入力負荷を軽減し、店頭やイベント会場などでの申し込み受付を迅速化するという。
さらに、入力項目が複雑な場合や、タブレット端末の取り扱いに不慣れな利用者向けには、専用の記入用紙とデジタルペンを組み合わせた入力方法を提供する。デジタルペンで専用用紙に記入した手書き文字は、瞬時にデジタルデータとしてタブレット端末に転送されるため、改めて用紙を見ながらデータ入力する必要がない。また、タブレット端末に蓄積された個人情報などのセキュリティ性の高いデータを、DNPのデータセンターに送信して一括管理することも可能で、入力システムの構築から運用・保守までのトータルなサービスも利用できる。
価格は、デジタルペンが1本2.5~3万円(本数により価格は変動)、専用の記入用紙は個別見積りとなる。また、DNPデータセンターを利用した場合の初期費用は100万円から、月額使用料は20万円からとなっている。DNPは、流通・クレジット・保険などの企業に対して、生活者自身が必要事項を記入する申し込み業務用に当業務支援ソリューションを販売するほか、医療分野などの対面型のセールス用にも販売し、2013年度までに5億円の売上を目指す。