2012年10月23日8:30
3つのNFC対応サービスをリリースし、グローバル展開を狙う
台湾のペット関連展示会「Pets TAIPEI 2012」でNFCタグを配布
NECビッグローブでは、2012年7月から、Android搭載スマートフォンで今後本格的な普及が見込まれるNFCに対応した3つのサービスを提供開始した。すでに、7月に台湾で開催されたペット関連展示会「Pets TAIPEI 2012」でNFCタグを配布する取り組みを行うなど、国内のみならず海外を含めたサービス展開を行っている。
「Pets TAIPEI 2012」では500このタグを配布
国内でも1,000個限定で配布する取り組みを実施
NECビッグローブは、2012年7月13日~16日までの3日間、ペット専用ソーシャルサービス「PetSmile」のNFCタグを作成し、7月13日から台湾のペット関連展示会「Pets TAIPEI 2012」で配布した。
「PetSmile」は、日本に加え、中国語、英語でもサービスを提供している。特に台湾は会員登録者が日本に次いで多いため、NFCタグと連動したプロモーションを展開することになった。
NFCタグは、ソニーの「FeliCa Lite」を使用している。NECビッグローブ 新事業開発部 シニアエキスパート 村上隆浩氏は、「NXPセミコンダクターズの『Mifare Ultralite』は64バイトですが、NDEFのフォーマット考えると実際利用できるのは40バイト強です。そのため、ソーシャルメディアのオーナーページのURLでは容量が足りず、短縮ページを利用するとメンテナンスが必要となるため、容量の多いFeliCa Liteを採用しました」と説明する。
NFCタグは、PetSmileのアプリのダウンロードおよび入会登録を行った人にプレゼントした。利用者は、NFCタグに、NFC機能搭載スマートフォンをかざすだけで、自分のペットのプロフィールが表示される。また、ペットが迷子になった時や、ペットの自己紹介時に活用できる。さらに、既存のペット向けアプリと連携させることで、ペットのプロフィール情報が表示可能だ。
「展示会に来場した96%の方がペットを飼っている一般の方です。そのうち約15%の方は、NFC搭載スマートフォンを持っていましたが、台湾の機器はNFCの初期設定がオフでした。そのため、NFC携帯電話のアクティベートを行い、実際にタグをかざしてプロフィールを表示させると、驚いて感動していただける方が多かったです」(NECビッグローブ 新事業開発本部 主任 榎本敦之氏)
なお、NFC機能を搭載していない携帯電話の所有者に対してはQRコード(2次元コード)を利用して入会登録を促した。来場者の多くは20~30代の女性でITリテラシーはそれほど高くはなかったが、結果的に、500個弱のNFCタグを配布できたという。
また、同社では、2012年8月28日13時~9月18日15時まで、日本でもPetSmileに新規登録したユーザーを対象にPetSmileのNFCタグを1,000個限定でプレゼントする取り組みを行っている。
容易にURLへの誘導が可能な「SmilePass Tag Reader」
Peer to Peer機能を活用した「SmilePassアドレス交換」
→→続きは書籍「O2Oビジネスガイド」で